慶應義塾大学通信教育部シラバス

科目名
フランス語(上級)Ⅳ-B
担当教員名
宮代 康丈
科目設置 総合教育科目 授業形態 夏期スクーリング
科目種別・類 外国語科目/フランス語 単位 1
キャンパス 三田 共通開講学部 -
設置年度 2022 授業コード 22249
開講期間 III期 8/22~8/27 曜日・時間等 3~4限 13:45~17:30

授業科目の内容

この授業では、履修者の皆さんが中級程度の文法知識を持っていることを前提に、フランス語圏で実際に出版されている本を教材として取り上げます。今回用いるのは、Alain(本名Émile Chartier, 1868-1951)のPropos sur le bonheurです。この書は『幸福論』というタイトルで邦訳されており、日本でも昔から愛読されているものです。『幸福論』には、フランス語のペーパーバック版で、2ページほどで完結する話が多数収められています。1回の授業で一つか二つの話を読み進めながら、各種の単語や表現、構文について理解を深めましょう。正確な読解はもちろんのこと、フランス語で書いたり話したりする時に、この授業を通して身に着けた事項を実際に応用して使えるようになることが最終的な目標です。

第1回講義内容
« I. Bucéphale » の読解・文法説明

第2回講義内容
« II. Irritation » の読解・文法説明

第3回講義内容
« III. Marie triste » の読解・文法説明

第4回講義内容
« IV. Neurasthénie » の読解・文法説明

第5回講義内容
« V. Mélancolie » の読解・文法説明

第6回講義内容
« VI. Des passions » の読解・文法説明

第7回講義内容
« VII. Crainte est maladie » の読解・文法説明

第8回講義内容
« VIII. De l’imagination » の読解・文法説明

第9回講義内容
« IX. Maux d’esprit » の読解・文法説明

第10回講義内容
« X. Argan » の読解・文法説明

第11回講義内容
« XI. Médecine » の読解・文法説明

第12回講義内容
読解・文法のまとめ

その他の学習内容
  ・小テスト

成績評価方法

まとめの筆記課題に加えて、小テストとしてディクテなどを複数回おこないます。

テキスト(教科書)※教科書は変更となる可能性がございます。

Propos sur le bonheur/Alain Gallimard, coll. Folio-Essais 1985

参考文献

『幸福論』(神谷幹夫訳)/アラン 岩波書店 1998
『幸福論』(宗左近訳)/アラン 中央公論新社 2016

受講上の要望、または受講上の前提条件

中級程度の文法知識を持っていることが受講の前提です。スクーリングの開始までに、シラバスの講義内容に示されている箇所については、事前に自分で辞書を引いて語句の意味を予習しておいてください。それぞれ少なくとも30分程度の準備時間は必要になるでしょう。もし1回の授業で二つの話を扱えるようであれば、適宜追加します。

なお、教材のテキストについては、必ずしもシラバスで指定されている版を購入する必要はありません。ウェブ上で全文にアクセスすることもできます。たとえば、下記のサイトを参照してください(最終確認日:2021/12/01)。
http://classiques.uqac.ca/classiques/Alain/propos_sur_le_bonheur/propos_sur_le_bonheur.html