科目名 | |||
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芸術学 | |||
担当教員名 | |||
大木 麻利子 | |||
科目設置 | 文学部専門教育科目 | 授業形態 | 夜間スクーリング |
科目種別・類 | 第1類 | 単位 | 2 |
キャンパス | 三田 | 共通開講学部 | - |
設置年度 | 2022 | 授業コード | 52208 |
開講期間 | 10月4日(火)~12月27日(火) | 曜日・時間等 | 火曜日、18:20~20:05 |
西洋絵画史において「花の絵」は静物画の中でも特殊な機能を担っています。成立期の諸相、伝統的な芸術論のトポスをおさえたうえで、19世紀フランス美術における「花の絵」の展開に注目します。西洋美術史、造形芸術学、美学などで卒業論文を書こうと考えている人、すでに執筆中の人を想定した授業ですが、美術鑑賞を深めたいという方にも役立つ内容です。西洋の造形芸術作品は専門用語を知ることで「見えてくる」ものだからです。作品鑑賞にとどまらず、作品を言葉で記述すること、西洋由来の概念に慣れること、また辞書・事典類を参照しながら専門的な事柄を理解する努力が求められます。したがって予習・復習に要する時間に個人差の出ることはいうまでもありません。授業の理解度を各自確認していただくために毎回クイズをやっていただきます(十分に内容のある解答をもって出席といたします)。授業の詳細や自習の仕方、試験については授業初回で説明いたします。
第1回講義内容
導入
前半:授業の進め方/文献の調べ方/
試験について
後半:「花の絵」とは何か
クイズ①(課題の説明)
第2回講義内容
「花の絵」の成立前史
クイズ①のまとめ クイズ②(課題の説明)
第3回講義内容
「花の絵」の成立とその歴史的背景
クイズ②のまとめ クイズ③(課題の説明)
第4回講義内容
花の表現にまつわる古典的な逸話(1)
クイズ③のまとめ クイズ④(課題の説明)
第5回講義内容
花の表現にまつわる古典的な逸話(2)
クイズ④のまとめ クイズ⑤(課題の説明)
第6回講義内容
静物の語源的考察と静物画の図像学的考察
クイズ⑤のまとめ クイズ⑥(課題の説明)
第7回講義内容
古典主義絵画理論と絵画ジャンルのヒエラルキー
クイズ⑥のまとめ クイズ⑦(課題の説明)
第8回講義内容
古典主義絵画理論と絵画ジャンルの変容
クイズ⑦のまとめ クイズ⑧(課題の説明)
第9回講義内容
シャルダン(1699-1779)からドラクロワ(1798-1863)へ
クイズ⑧のまとめ クイズ⑨(課題の説明)
試験について
第10回講義内容
シャルル・ブランのドラクロワ論
クイズ⑨のまとめ クイズ⑩(課題の説明)
第11回講義内容
ドラクロワ礼賛(1)
クイズ⑩のまとめ
第12回講義内容
ドラクロワ礼賛(2)
まとめ
その他の学習内容
・課題・レポート
出席と持ち帰り試験
プリントを適宜配布する
『鑑賞のための西洋美術史入門』/早坂優子著 視覚デザイン研究所 2006
『花のギャラリ― ― 描かれた花の意味』/小林頼子著 八坂書房(改訂新版) 2003
一般教養科目であることよりも専門科目であることを重視いたします。