慶應義塾大学通信教育部シラバス

科目名
会計学
担当教員名
木村 太一
科目設置 経済学部専門教育科目 授業形態 夏期スクーリング
科目種別・類 単位 2
キャンパス 日吉 共通開講学部 法学部でも開講する。
設置年度 2022 授業コード 62236
開講期間 I期 8/8~8/13 曜日・時間等 3~4限 13:45~17:30

授業科目の内容

本講義では、複式簿記の基本、そして会計学の基本を学ぶ。
私たちは普段、お金を払って物を買ったり、仕事やアルバイトをしてお金を受け取ったりする。あるいは銀行にお金を預けたり、引き出したりといったこともするだろう。このように、私たちの生活にはお金のやり取りが欠かせない。そうしたお金のやり取りを記録する方法、それが複式簿記である。そんなものを使わなくても、今やお小遣い帳はアプリでつける時代。それにもかかわらず、会社はみんな複式簿記を使ってお金のやり取りを記録している。はるか昔から、時代を超えて今なお使われているこの複式簿記という記録の方法を知る。これが本講義の目的の1つ(「複式簿記の基本」を学ぶ)である。
また、複式簿記を勉強していくと、「結構面倒くさい」ことに気づくと思う。そんなことを、なぜしているのか?経営者が会計を行なう動機、そしてそんな会計によって生み出された情報を欲しがる動機について学び、現代の会計に繋がる会計の歴史にも触れながら、現代会計の「存在の理屈」を考える。これが本講義の今一つの目的(「会計学の基本」を学ぶ)である。

第1回講義内容
会計(学)とは何か?

第2回講義内容
簿記一巡と財務諸表

第3回講義内容
期中取引の記帳①―商品売買

第4回講義内容
期中取引の記帳②―信用取引

第5回講義内容
期中取引の記帳③―固定資産

第6回講義内容
期中取引の記帳④―金銭貸借

第7回講義内容
決算修正と財務諸表の作成①―売上原価の算定

第8回講義内容
決算修正と財務諸表の作成②―減価償却と引当金

第9回講義内容
会計と関連諸制度

第10回講義内容
現金主義と発生主義

第11回講義内容
発生・実現・対応

第12回講義内容
総括

その他の学習内容
  ・課題・レポート

成績評価方法

試験

テキスト(教科書)※教科書は変更となる可能性がございます。

プリントを適宜配布する

参考文献

『はじめて出会う会計学 (新版)』/川本淳・野口昌良・勝尾裕子・山田順平・荒田映子 有斐閣 2015
『スタートライン会計学(第2版)』/立命館会計教育研究会編 中央経済社 2020

受講上の要望、または受講上の前提条件

これまで会計にあまり触れてこなかった方、必要と感じつつもいまいち手が伸びなかった方、断片的な基礎知識を体系化したい方を対象とします。
それゆえ、組織再編やストック・オプションといった高度な会計処理については、基本的に扱う予定はありません。