慶應義塾大学通信教育部シラバス

科目名
刑事訴訟法
担当教員名
丸橋 昌太郎
科目設置 法学部専門教育科目 授業形態 夏期スクーリング
科目種別・類 甲類・乙類 単位 2
キャンパス 三田 共通開講学部 -
設置年度 2022 授業コード 72212
開講期間 III期 8/22~8/27 曜日・時間等 3~4限 13:45~17:30

授業科目の内容

 本講義は、下記のスケジュールで、刑事訴訟法のうち、犯罪捜査、公判審理を規律する法を中心に取り扱う。受講生の多くは、捜査と言えば、刑事ドラマか、テレビ報道で見られるような不当な捜査を思い浮かべるであろう。しかし、現実の捜査は、刑事ドラマのように派手で単純ではなく、また、テレビ報道で取り上げられるような不当な捜査ばかりではない。
 受講生には、本講義を通じて、刑事訴訟法の基礎を身につけるとともに、刑事司法が果たすべき役割を多角的に考えられるようになってもらいたい。
 担当講師は、実務経験はないが、大学教員として、地域の課題を様々解決してきた経験を有する。その過程には、刑訴理論をふんだんに活用した。その活用についても折に触れて解説したい。

第1回講義内容
刑事手続の基礎

第2回講義内容
任意捜査と強制捜査(1)

第3回講義内容
任意捜査と強制捜査(2)

第4回講義内容
強制捜査(1)―逮捕・勾留

第5回講義内容
強制捜査(2)―捜索・押収

第6回講義内容
被疑者の防御活動

第7回講義内容
公判の構造と基本原則

第8回講義内容
公訴の基本原則

第9回講義内容
訴因と公訴事実

第10回講義内容
証拠法(1)―総説、自白法則

第11回講義内容
証拠法(2)―伝聞法則

第12回講義内容
総括

その他の学習内容
  ・課題・レポート

成績評価方法

レポート(30点)、試験(70点)による。

テキスト(教科書)※教科書は変更となる可能性がございます。

プリントを適宜配布する

参考文献

ケースで学ぶ 実践への法学入門〈第2版〉/富永晃一ほか 中央経済社 2022年
 または
ケースで学ぶ 実践への法学入門/富永晃一ほか 中央経済社 2016年

受講上の要望、または受講上の前提条件

授業は対面形式とする。2単位であるため、あらかじめ設定した課題を中心に講義する。期末試験は、事前課題から出題する。試験は、教室内で第12回の時間内で実施する。法学の基礎(法的三段論法等)は身につけていることを前提とする。もし自信がない受講生は、受講前に、参考文献に掲げた『実践への法学入門』を一読することをお勧めする。
なお体系的な解説をした動画を受講者限りに公開するので、授業の復習や自学自習に役に立ててもらいたい。