授業科目の内容

　政治学は基本的に権力に関する学問ともいえます。本講義の目的は、権力を中心にする政治学を理解するために、基礎的な政治理論とその政治理論を活用した実例を概観することにあります。講義では、現在民主主義の権力の元である市民の意思決定をコントロールする政治意識に関する理論、有権者や政治家の政治的な決定を行う行動に関する理論およびその実例などについて考察します。

第1回講義内容
オリエンテーション －　政治と権力 －　政治学の主要分野 －　本講義の構成

第2回講義内容
権力とイデオロギー1 －　イデオロギーの概念 －　 日本、アメリカ、韓国におけるイデオロギーの区分 －　自由主義の展開1

第3回講義内容
権力とイデオロギー2 －　自由主義の展開2 －　福祉国家論 －　新自由主義

第4回講義内容
権力とイデオロギー3 －　民主主義論 －　エリート主義 －　多元主義

第5回講義内容
政治過程論1 －　政治過程の構成要因 －　 組織的アクター（政党、利益団体） －　 個人的アクター（政治家、有権者）

第6回講義内容
政治過程論2 －　 政治家と政治（理論と実証）：テキスト

第7回講義内容
公共選択論1 －　公共選択論の概念 －　合理的選択理論 －　選挙制度論：テキスト

第8回講義内容
公共選択論2 －　選挙制度の実証分析：テキスト

第9回講義内容
公共選択論3 －　投票行動の理論：テキスト

第10回講義内容
公共選択論4 －　投票行動の実証分析：テキスト

第11回講義内容
地方自治論 －　大都市制度の例：テキスト －　財政調整・道州制：テキスト

第12回講義内容
総括

その他の学習内容
　　・課題・レポート
　　・小テスト

成績評価方法

レポート（70％）、小テスト(30％：小テストは3回（1回10点*3回：合計30点）行います）

テキスト（教科書）※教科書は変更となる可能性がございます。

プリントを適宜配布する

参考文献

『代議制民主主義の計量分析』/小林良彰他 木鐸社 2016

受講上の要望、または受講上の前提条件

特になし