慶應義塾大学通信教育部シラバス

科目名
政治過程論
担当教員名
河野 武司
科目設置 法学部専門教育科目 授業形態 夜間スクーリング
科目種別・類 甲類・乙類 単位 2
キャンパス 三田 共通開講学部 文学部、経済学部でも開講する。
設置年度 2022 授業コード 72235
開講期間 10月6日(木)~12月22日(木) 曜日・時間等 木曜日、18:20~20:05

授業科目の内容

政策の需要と供給において相互作用を繰り広げている各アクターに関する理論や、それに影響を与えている制度の問題について、必要に応じて現実の状況に触れながら解説します。具体的には、以下のような計画に沿って進ます。
なお、以下の講義計画は進行状況によって、順序や内容について変更する場合があります。
また、本講義は対面の授業を予定していますが、コロナウィルスの感染状況など、場合によってはZoomを用いたリアルタイムのオンライン授業とする場合もあります。

第1回講義内容
イントロダクション ・政治システムと政治過程

第2回講義内容
政治過程論の生みの親 ・A.ベントリー『統治過程論』(1908)

第3回講義内容
投票行動①-投票参加 ・期待効用モデル ・ミニマックスリグレットモデル

第4回講義内容
投票行動②-投票方向の決定 ・コロンビア学派 ・ミシガン学派 ・業績評価投票 ・パーソナルボート

第5回講義内容
投票行動③ ・様々な選挙制度(小選挙区制、大選挙区制、比例代表制、混合モデル)と投票行動

第6回講義内容
利益団体の理論① ・利益団体自由主義、鉄の三角関係、コーポラティズム

第7回講義内容
利益団体の理論② ・M.オルソンの集合行為論と政治的企業家論(集団の規模、フリーライダー、副産物理論、政治的交換)

第8回講義内容
政党システム論 ・デュヴェルジェの法則

第9回講義内容
政治的情報と政治過程① ・マスメディアの役割(情報操作の道具か権力者を監視する番犬か) ・マスメディアが提供する政治情報の影響力

第10回講義内容
政治的情報と政治過程② ・インターネットは民主主義の敵か味方か

第11回講義内容
代議制民主主義の機能不全とインターネットの時代における新しい民主主義の制度 ・代議制と直接制のハイブリッド(陪審制デモクラシーなど)

第12回講義内容
総括

その他の学習内容
  ・課題・レポート

成績評価方法

期末の筆記試験(80%)と授業期間中に1回程度提出していただく予定のレポート(10%)、ならびに授業中の私の問いかけに対する回答や学生諸君からの質問などの普段の授業に対する貢献など(10%)を総合して評価します。

テキスト(教科書)※教科書は変更となる可能性がございます。

プリントを適宜配布する
授業に関連する資料を、必要に応じて配布することがあります。

参考文献

授業中に適宜参考文献を提示します。

受講上の要望、または受講上の前提条件

各回の講義に合わせて提供された授業の資料のみならず、私の講義内容を要領よくまとめたノートを作成し、それを自分自身の教科書として下さい。