慶應義塾大学通信教育部シラバス

科目名
国語学
担当教員名
屋名池 誠
科目設置 文学部専門教育科目 授業形態 夏期スクーリング
科目種別・類 第3類 単位 2
キャンパス 日吉 共通開講学部 -
設置年度 2022 授業コード 52240
開講期間 I期 8/8~8/13 曜日・時間等 3~4限 13:45~17:30

授業科目の内容

 国語学の領域は、日本語の各側面、各時代、各地域にわたり広大なので、限られた授業ではその全体を扱うことはできない。
そこで、今回のスクーリングでは、音声・音韻の側面と、文法に限って扱うこととする。
 言語は意味と音韻との二大側面から成り立つが、そのうち、音の側面は、テキストを読んでゆくだけでは学習が難しい。そこで、スクーリング授業の特性を生かして、音声学・音韻論を基礎から学ぶ。恥ずかしがらずに自分でも発音して積極的に取り組んでほしい。
 文法も広範囲にわたる領域なので、日々の言語使用を支えている規則性を理論的に確認してゆくような分野はひとまず置いて、文法知識が日常生活で実践的に役立つ分野として敬語のしくみについてとりあげる。敬語を苦手としている人は多いだろうが、実はきわめてシンプルでわかりやすいしくみで成り立っている。そうした新しい見方を紹介する。

第1回講義内容
母語について学ぶ意義

第2回講義内容
言語の諸機能 コミュニケーションの基本図式

第3回講義内容
なぜ言語の媒体は音声なのか

第4回講義内容
音声学とは 音声学の3種 調音音声学の基本前提

第5回講義内容
音声器官 母音と子音 音声記号

第6回講義内容
母音の分類 子音の分類

第7回講義内容
日本語の音声(1)

第8回講義内容
日本語の音声(2)

第9回講義内容
音声学と音韻論

第10回講義内容
日本語の敬語システム(1)

第11回講義内容
日本語の敬語システム(2)

第12回講義内容
試験

その他の学習内容
  ・授業内容はそれまでの授業を踏まえて段階を追って進んでゆくので、必ず毎回、前回の授業内容をしっかり復習し理解してから、授業にのぞむこと。

成績評価方法

最終授業日に試験によっておこなう。出席状況も勘案する。

テキスト(教科書)※教科書は変更となる可能性がございます。

プリントを適宜配布する

参考文献

教室で指示する。

受講上の要望、または受講上の前提条件

予備的知識は特に必要とはしません。
質問を歓迎します。授業終了後、教室で受け付けます。