科目名 | |||
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哲学特殊 | |||
担当教員名 | |||
田上 雅徳/林 嵩文 | |||
科目設置 | 文学部専門教育科目 | 授業形態 | 夏期スクーリング |
科目種別・類 | 第1類 | 単位 | 2 |
キャンパス | 三田 | 共通開講学部 | 法学部専門教育科目:政治思想論 |
設置年度 | 2022 | 授業コード | 72227 |
開講期間 | III期 8/22~8/27 | 曜日・時間等 | 3~4限 13:45~17:30 |
西洋の政治思想は、キリスト教信仰と理性とのせめぎ合いの中で練られてきた。そういっても過言ではありません。
そこでこの授業では、西洋近代史の中で信仰と理性をそれぞれ自覚的に突き詰めた運動として、いわゆるプロテスタンティズムと啓蒙主義に注目し、そこから発せられたメッセージが政治思想の歴史にどのようなインパクトを与えたか、考えてみることにします。
信仰を突き詰めること、そして理性のロジックを突き詰めることはたしかに、それ自体としては政治的な思考とはいえません。ですが、どちらの運動も人間の生活の根本に深く関係している以上、それぞれが対峙する政治的・社会的条件に対して何らかの解釈を提示せざるを得ません。そこに、信仰と理性とが政治に対してもつ接点が生まれてきます。
また、信仰と理性とが政治に対してもつ関係だけでなく、信仰と理性とが互いに対してどのような位置づけを与えるのかという問題もあります。
こうした、政治・信仰・理性の三者のトライアングルが本講義のテーマとなります。
その際、そこで、プロテスタンティズムと啓蒙主義、そのふたつの運動を代表する数名の人物の紹介を講義の中心に据えることで、分かりやすさを図ると同時に、政治思想が決して抽象的な理論の羅列ではなく、固有名を持った人間の営みであることをお伝えしたいと思います。
講義の前半、宗教のパートを田上が、後半の啓蒙のパートを林が担当いたします。初回と最終回では、担当者二人の対談を予定しています。
第1回講義内容
イントロダクション&マルティン・ルターとその周辺1(田上・林担当)
第2回講義内容
マルティン・ルターとその周辺2(田上担当)
第3回講義内容
フリードリヒ・シュライエルマッハーとその周辺1(田上担当)
第4回講義内容
フリードリヒ・シュライエルマッハーとその周辺2(田上担当)
第5回講義内容
カール・バルトとその周辺1(田上担当)
第6回講義内容
カール・バルトとその周辺2(田上担当)
第7回講義内容
フリードリヒ大王と啓蒙主義1(林担当)
第8回講義内容
フリードリヒ大王と啓蒙主義2(林担当)
第9回講義内容
イマヌエル・カントにおける啓蒙と宗教1(林担当)
第10回講義内容
イマヌエル・カントにおける啓蒙と宗教2(林担当)
第11回講義内容
イマヌエル・カントにおける啓蒙と宗教3(林担当)
第12回講義内容
総括&試験(林・田上担当)
その他の学習内容
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最終回で行う試験で評価を付けます。
プリントを適宜配布する
プリントを適宜配布する
高校で習う世界史の知識があると、理解が容易になるはずです。