授業科目の内容

　古代ギリシャ・ローマ文明は現代社会の数ある源流の一つに過ぎませんが、欧米社会やその欧米社会の影響を強く受けた国々の社会を本質的に理解するためには、その文明の成り立ちと特徴を理解することが何よりも不可欠です。また、ギリシャ・ローマだけではなく、その両者に大きな影響を与えたフェニキア・カルタゴの歴史を知ることも重要です。古代世界は、現代と隔絶した単なるロマンではありません。現代社会が直面する様々な問題の本質を深く理解するためにも古代世界を学ぶことの重要性は高まっています。そのために、本講義では紀元前2000年頃から紀元500年頃までの地中海世界の歴史（そして時にはその周縁部の世界の歴史）を、現代社会とのつながりを重視しながら解説します。

第1回講義内容
ギリシャ世界の形成

第2回講義内容
ギリシャ世界の拡大とポリス

第3回講義内容
古典期ギリシャ社会とペロポネソス戦争

第4回講義内容
マケドニアの台頭とアレクサンドロス大王

第5回講義内容
フェニキアの繁栄とカルタゴの興隆

第6回講義内容
カルタゴと共和政ローマの攻防

第7回講義内容
共和政ローマの成熟とその矛盾

第8回講義内容
共和政ローマの終焉と「帝政」ローマ

第9回講義内容
ローマ帝国に暮らす人々

第10回講義内容
帝国とキリスト教

第11回講義内容
ローマ帝国は滅亡したのか？　

第12回講義内容
総括

その他の学習内容
　　・初回授業で説明します。

成績評価方法

最終日に試験を行い、それによって評価します。

テキスト（教科書）※教科書は変更となる可能性がございます。

プリントを適宜配布する

受講上の要望、または受講上の前提条件

高校の世界史履修者が望ましい。