科目名 | |||
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西洋史特殊 | |||
担当教員名 | |||
綾辺 昌朋 | |||
科目設置 | 経済学部専門教育科目 | 授業形態 | 夜間スクーリング |
科目種別・類 | 単位 | 2 | |
キャンパス | 三田 | 共通開講学部 | 文学部専門教育科目:西洋史特殊 |
設置年度 | 2022 | 授業コード | 52235 |
開講期間 | 10月7日(金)~1月6日(金) | 曜日・時間等 | 金曜日、18:20~20:05 |
独立革命期から1960年代までのアメリカ(合衆国)史を概観します。授業は時代を追って進めますが、内容は概説的ではなく、毎回一つの特殊なテーマについて掘り下げます。人種問題、移民問題、暴力など取り上げるテーマは様々ですが、この授業を貫く大きなテーマは「アメリカの民主主義」です。ごく普通のアメリカ人たちが民主主義をどのように解釈し、実践してきたのかを多様なエピソードの中から探ります。この歴史の授業に参加することを通して、皆さんがアメリカ流民主主義の本質を垣間見ることができたら幸いです。
第1回講義内容
独立革命期のアメリカ(18世紀後半)
第2回講義内容
民主主義の開花(18世紀末~19世紀初め)
第3回講義内容
多数派の専制(19世紀前半)
第4回講義内容
反カトリック・反移民運動(19世紀中頃)
第5回講義内容
人民主権と暴力:ドーアの反乱とサンフランシスコ自警団(19世紀中頃)
第6回講義内容
国家分裂の危機:南北戦争期のアメリカ(19世紀前半~後半)
第7回講義内容
人種と暴力:リンチの時代(19世紀末~20世紀初頭)
第8回講義内容
アメリカ二ゼーションと移民規制(1910年代~1920年代)
第9回講義内容
疑心暗鬼のアメリカニズム:第一次世界大戦期のアメリカ(1910年代後半)
第10回講義内容
新しいアメリカと古いアメリカ(1920年代~1930年代)
第11回講義内容
超大国の栄光と挫折(1950年代~1960年代)
第12回講義内容
試験・総括
その他の学習内容
・授業へのコメントに対するフィードバック。
授業内試験による評価です。試験は一つの問いに答える形の論述式です。
プリントを適宜配布する
プリントを適宜配布する
歴史の授業ですが、人名・年号などの暗記は一切必要ありません。毎回配布される詳細な講義資料は要点をつかむような読み方をしてください。その資料がこの授業の教科書に相当します。ただ、もし時間があれば、アメリカ史の概説書に軽く目を通しておくとよいと思います。そのほうが講義内容がわかりやすくなります。概説書はたくさん出版されていますが、比較的新しいものとしては、和田光弘編著、『大学で学ぶアメリカ史』(ミネルヴァ書房、2014年)があります。しかし、あえて購入していただく必要はありません。概説書は図書館でざっと読む程度で十分です。そのほか、アレクシス・ド・トクヴィル著、松本礼二訳、『アメリカのデモクラシー』(上・下)(岩波文庫、2005年)がアメリカ民主主義に関する古典としてお勧めです。また、学問としての歴史を考える際の必読書として、E.H.カー著、清水幾太郎訳、『歴史とは何か』(岩波新書、1962年)があります。興味・必要に応じて手に取ってみてください。