科目名 | |||
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哲学史 | |||
担当教員名 | |||
田中 あや/豊田 泰淳 | |||
科目設置 | 経済学部専門教育科目 | 授業形態 | 夏期スクーリング |
科目種別・類 | 単位 | 2 | |
キャンパス | 日吉 | 共通開講学部 | 文学部専門教育科目:哲学史 |
設置年度 | 2022 | 授業コード | 52203 |
開講期間 | I期 8/8~8/13 | 曜日・時間等 | 3~4限 13:45~17:30 |
〔授業テーマ〕
「存在の哲学史」
〔授業概要〕
本講義では、古典期ギリシアからヘレニズム期・ローマ期を経て、中世、近代にかけての存在に関する思想を比較・考察することで、「存在論」の観点から哲学史を概観することを目指します。西洋哲学において存在論は、現代にいたるまで数多くの思想家によって議論されている主要なテーマの一つであり、「何かが『ある』とはどういうことか」という根源的な問いは、古代ギリシア以来、様々な変遷を辿りながら今もなお問われ続けています。前半(担当:田中)では、「確実に『ある』ものとは何か」という問いに焦点を当てて、古代から中世までの哲学者たち(プラトン、アリストテレス、デカルトなど)の思想に触れながら、実体と性質をめぐる問題について考察します。また後半(担当:豊田)では、存在に関わる根本的区分の一つと考えられる「物体と非物体」という対立を軸に置き、特に物体論を中心トピックとして哲学的な考察を加えていきます。
第1回講義内容
(担当:田中)「確実に『ある』ものとは何か」①――ソクラテス以前
第2回講義内容
(担当:田中)「確実に『ある』ものとは何か」②――アリストテレス
第3回講義内容
(担当:田中)「確実に『ある』ものとは何か」③――プラトン(前半)
第4回講義内容
(担当:田中)「確実に『ある』ものとは何か」④――プラトン(後半)
第5回講義内容
(担当:田中)「確実に『ある』ものとは何か」⑤――デカルト
第6回講義内容
(担当:田中)「確実に『ある』ものとは何か」⑥――デカルトからロックへ/古代・近代から現代の問題へ
第7回講義内容
(担当:豊田)「物体のあり方、非物体との関係」①――ソクラテス以前
第8回講義内容
(担当:豊田)「物体のあり方、非物体との関係」②――プラトン
第9回講義内容
(担当:豊田)「物体のあり方、非物体との関係」③――アリストテレス、ペリパトス派
第10回講義内容
(担当:豊田)「物体のあり方、非物体との関係」④――プロティノス
第11回講義内容
(担当:豊田)「物体のあり方、非物体との関係」⑤――古代末期以降の諸思想家
第12回講義内容
(担当:豊田)総括
その他の学習内容
・課外授業
最終試験
プリントを適宜配布する
プリントを適宜配布する
この授業では、「ある」ということをめぐる哲学的問題について受講生とともに考え、日常生活に何等かの形で生かすことを目標とする。議論の場を可能な限り設けるため、受講生の積極的な取り組みを希望する。