慶應義塾大学通信教育部シラバス

科目名
倫理学
担当教員名
久野 真隆
科目設置 総合教育科目 授業形態 夏期スクーリング
科目種別・類 3分野科目/人文科学分野 単位 2
キャンパス 日吉 共通開講学部 -
設置年度 2023 授業コード 12305

授業科目の内容

人は1人だけでは生きることができず、どの場面においても他人との関わり合いの中で生活をしています。その中で、私たちは日常的に「善い / 悪い」「正しい / 正しくない」という判断をします。このように人と人の関わりの中には「倫理」が絡んでいます。この授業では日常的な「倫理」をふまえた上でそこから一歩進み、「人間にとって善いとはどういうことか」/「正しい行為とは何か」という問題について倫理学の理論や基本概念に即して考えていきます。夏期スクーリングでは、「善悪」「幸福」「義務」「功利」「徳」「正義」「自由」という倫理学の基本概念とそれを扱う代表的な理論について学びます。この講義では、倫理学の世界を広く紹介していくことを目的としています。その中で、受講されるみなさんと一緒に「人間はどのように生きていくべきなのか」について理解を深めていきたいと思います。

第1回講義内容
倫理学入門 / 功利主義①

第2回講義内容
功利主義② / 義務論①

第3回講義内容
義務論② / 徳倫理学①

第4回講義内容
徳倫理学① / 個人と社会①

第5回講義内容
個人と社会② / 正義とケア①

第6回講義内容
正義とケア② / メタ倫理学①

第7回講義内容
メタ倫理学②

第8回講義内容
生の哲学

第9回講義内容
実存主義

第10回講義内容
応用倫理学①(受講者の興味関心に合わせて決定)

第11回講義内容
応用倫理学②(受講者の興味関心に合わせて決定)

第12回講義内容
総括

その他の学習内容
  ・課題・レポート
  ・授業内容に関する小レポートがあります。

成績評価方法

成績評価は下記の2点をもとに行います。
・小レポート 30%
・最終試験 70%
小レポートや試験の詳細に関しては、初回授業時に説明いたします。

テキスト(教科書)※教科書は変更となる可能性がございます。

『倫理学案内―理論と課題』/小松光彦・樽井正義・谷寿美編 慶應義塾大学出版会 2006

プリントを適宜配布する
授業は概ね教科書の内容に沿って行われます。
教科書の内容から外れるもの、および補足が必要な内容に関しては適宜プリントを配布いたします。

参考文献

プリントを適宜配布する
参考文献に関しては、授業中に紹介致します。

受講上の要望、または受講上の前提条件

受講上の要望
・授業で扱う箇所を事前に読んでおくと、授業の理解がしやすいと思います。疑問点を持って授業に臨んでいただくと、授業が有意義なものになると思います。予習時間の目安は40分から60分程度です。
・復習に関しては、小レポートがありますので、そちらに取り組んでいただければと思います。詳細は授業内で説明いたします。復習時間の目安は40分から60分程度です。

受講上の前提条件
・特に受講に際して、前提条件は必要ありません。「倫理」および「倫理学・哲学」に触れたことがない方でも問題なく履修できます。
・授業中に他人に迷惑をかける行為については容認しません。
・真摯に授業に取り組む学生の参加を希望します。