科目名 | |||
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日本史概説 | |||
担当教員名 | |||
小山 幸伸 | |||
科目設置 | 文学部専門教育科目 | 授業形態 | 夏期スクーリング |
科目種別・類 | 第2類 | 単位 | 2 |
キャンパス | 三田 | 共通開講学部 | 経済学部、法学部でも開講する。 |
設置年度 | 2023 | 授業コード | 52330 |
幕末期から明治時代に至る近代日本の歴史を経済史を中心に解説します。幕末期に開国することで、世界資本主義に包摂された日本が、近代化の道をどのように歩んだのかを、主に経済の分野から理解することがこの授業の目的です。資本制社会の確立を「産業革命」と捉え、近代日本が資本制社会を確立するまでの過程を簡潔に説明し、その過程における国際的な諸条件や、国内的な諸条件を踏まえて、日本の近代化=資本主義化の特質を論理的に述べることができるようになることを到達目標としています。
授業内容について、各単元の概要を記したレジュメを配付する予定です。授業中に適宜メモなどを取りながら聴講して内容を把握してください。さらに参考文献としてあげた書物を読み、理解を深めておくことが望ましいと考えています。毎回のレジュメには、授業内容に関連する問題を掲載しておきます。授業中に口頭かあるいは筆記によって解答してもらいます。それに解答することで、受講生の理解が深まるように授業を展開したいと考えています。
第1回講義内容
開国とその影響
第2回講義内容
尊攘派から倒幕派への展開
第3回講義内容
維新政府の成立と資本制の形成
第4回講義内容
維新政府の通貨政策
第5回講義内容
中央集権化政策-版籍奉還と廃藩置県-
第6回講義内容
封建制の解体-地租改正・秩禄処分-
第7回講義内容
金融機関の創設-国立銀行-
第8回講義内容
殖産興業
第9回講義内容
大隈財政とインフレーション
第10回講義内容
松方財政とデフレーション
第11回講義内容
産業革命
第12回講義内容
総括
その他の学習内容
・下記の書物を参考文献として読んで、授業で取り上げる時代についての理解を深めておくこと。その内容に関連する問題を授業中に発問することもあるので、授業内容の理解を深めるためにも学習しておくこと。・石井寛治『明治維新史』講談社学術文庫、2018年
総括として、到達目標の達成度を測定する論述課題を出します。授業内でそれを記述させ、その成果に基づいて成績評価を行います。
プリントを適宜配布する
明治維新史/石井寛治 講談社学術文庫 2018
高等学校の日本史の知識や、経済学の基礎的な知識を持っていることが望ましい。