科目名 | |||
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地理学 | |||
担当教員名 | |||
山本 真紗子 | |||
科目設置 | 総合教育科目 | 授業形態 | 夏期スクーリング |
科目種別・類 | 3分野科目/社会科学分野 | 単位 | 2 |
キャンパス | 三田 | 共通開講学部 | - |
設置年度 | 2023 | 授業コード | 12334 |
この地理学の講義では、都市をどのように創っていくかという、都市計画・まちづくりに関する内容を取り上げていく。テキストには「エコロジカル・デモクラシー まちづくりと生態的多様性をつなぐデザイン」を使用し、現代のまちづくりにおいて自然と社会が共存するための15の原則について、日本、アメリカ、台湾、イタリアなど、世界各地の具体的な事例を参考にしながら講義を進めていく。
第1回講義内容
イントロダクション
可能にする形態(自然と社会の協働を可能にする都市の在り方)(1):経験を共有し互いに関心を持つ「中心性」について理解する。
第2回講義内容
可能にする形態(自然と社会の協働を可能にする都市の在り方)(2):生態系がもたらす連携「つながり」について理解する。
第3回講義内容
可能にする形態(自然と社会の協働を可能にする都市の在り方)(3):デザインプロセスと形態の「公正さ」、健全な都市と充実したランドスケープを創造する「賢明な地位の追求」について理解する。
第4回講義内容
可能にする形態(自然と社会の協働を可能にする都市の在り方)(4):私たちの本質を示す「聖性」について理解する。
第5回講義内容
回復できる形態(しなやかで弾力性に富んだ都市の在り方)(1) :人間の生活が示す優れた適応性「特別さ」について理解する。
第6回講義内容
回復できる形態(しなやかで弾力性に富んだ都市の在り方)(2) :互いに異なり互いに分かたれる「選択的多様性」について理解する。
第7回講義内容
回復できる形態(しなやかで弾力性に富んだ都市の在り方)(3) :中心性を支える「密度と小ささ」、生態系が機能し地域の生物的多様性を守る「都市の範囲を限定する」について理解する。
第8回講義内容
回復できる形態(しなやかで弾力性に富んだ都市の在り方)(4):状況の変化に対応し自ら調整する「適応性」について理解する。
第9回講義内容
推進する形態(持続可能な未来を創り上げる都市の在り方)(1):日々の生活や経験に根差した生命力溢れるアイディア「日常にある未来」について理解する。
第10回講義内容
推進する形態(持続可能な未来を創り上げる都市の在り方)(2):人間性を呼び戻す「自然に生きること」、土地の知恵と科学的原理の両方を組み込む「科学に住まうこと」について理解する。
第11回講義内容
推進する形態(持続可能な未来を創り上げる都市の在り方)(3):テーブルにたくさんの椅子を用意する「お互いに奉仕すること」、生命が持つリズム「歩くこと」について理解する。
第12回講義内容
レポート作成、まとめ
その他の学習内容
・課題・レポート
提出してもらうレポートと受講状況を合わせて評価を行う。
プリントを適宜配布する
以下の書籍を推薦する。
へスター、ランドルフ・F著、土肥真人訳、エコロジカルデモクラシーまちづくりと生態的多様性をつなぐデザイン、鹿島出版会、2018年
この講義では、皆さんの身も周りの話題を学問的なテーマと結び付けることを目指すものである。特別な前提条件を必要とはしていないが、好奇心をもって受講していただきたい。