科目名 | |||
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西洋美術史 | |||
担当教員名 | |||
小泉 篤士 | |||
科目設置 | 文学部専門教育科目 | 授業形態 | 夜間スクーリング |
科目種別・類 | 第1類 | 単位 | 2 |
キャンパス | 三田 | 共通開講学部 | - |
設置年度 | 2023 | 授業コード | 52310 |
西洋美術の通時的展開を概観する。受講者各自が関心をもつ特定のテーマ・時代・作家・作品にかかわらず、西洋美術史に関する一定の基礎知識を得ることを目的とする。一般に美術研究においては、作品そのものの素材、技法、制作年代、様式、図像、主題などの特定はもとより、注文主や設置展示された環境、他の作品との関係、同時代の思想や社会状況および文献資料、さらには後代の受容史や研究史など、作品外の要素も幅広く考慮に入れる必要がある。対象の特性に応じてそれらを駆使した、様々なアプローチによる先行研究について学ぶことも目的のひとつである。
各回で取り上げるのは、今はそれぞれ別の時代を研究している者であっても、かつて一度は親しんだことがあるような著名な作品がほとんどである。そのような「共通の記憶」に刻まれたイメージは制作者にとってもまた、模倣や引用や翻案等の源泉として、時代を超えて繰り返し利用されてきたことにも留意しておきたい。しかしながら、先史から現代までを俯瞰しようとするなかで言及できる作品の数は限られているため、ある時代や地域における総体的傾向、重要な問題提起を孕んだトピックや運動、ならびにそれらの成立事情や影響を考えることに重点を置く。
第1回講義内容
美術史学とはどのような学問か
第2回講義内容
先史からオリエント、ギリシャの美術
第3回講義内容
ギリシャ美術とローマ美術
第4回講義内容
キリスト教美術の初期からカロリング朝まで
第5回講義内容
ロマネスク美術とゴシック美術
第6回講義内容
イタリアのルネサンス美術
第7回講義内容
イタリアとアルプス以北のルネサンス美術
第8回講義内容
バロック、古典主義、ロココの美術
第9回講義内容
新古典主義、ロマン主義、レアリスムの美術
第10回講義内容
印象主義、ポスト印象主義、象徴主義の美術
第11回講義内容
20世紀の美術
第12回講義内容
論述試験および総括
その他の学習内容
・小課題を出すことがある
最終回の論述試験による(問題は事前に講義内で告知する)
プリントを適宜配布する
プリントを適宜配布する
小課題のために明示したときを除いて予習は必須としないが、復習あるいは自主研究の一環として、講義中スクリーンに投影した作品の画像をインターネット上の画像アーカイヴ(適宜紹介する)や図書館収蔵の図録・画集等を各自で閲覧して、当該作品の細部をつぶさに観察したり、関連事項についての理解を深めたりする機会にしてほしい(小課題も含めて各回60~90分程度の所要時間を想定)。