科目名 | |||
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国文学史 | |||
担当教員名 | |||
合山 林太郎 | |||
科目設置 | 文学部専門教育科目 | 授業形態 | 夜間スクーリング |
科目種別・類 | 第3類 | 単位 | 2 |
キャンパス | 三田 | 共通開講学部 | - |
設置年度 | 2023 | 授業コード | 52342 |
古代から近代までの日本漢詩文(日本人が作った漢詩や漢文)を概説しつつ、文学の中で漢詩や漢文が果たした役割について、他のジャンルの文芸との関わりをも視野に入れつつ講じてゆく。また、東アジアにおける人の交流や書籍(漢籍)の流通などについても論じ、国際的な動向の中での日本の文化の有り様について考えてゆく。
漢字・漢語・漢文というと、難解で堅苦しい印象を持たれる方もいるかもしれないが、元号(昭和、平成、令和など)をはじめ、我々が生きる今日の社会とも密接に関連を持っている。また、日本漢詩については、戦後、研究が進み、様々な題材を豊かな情緒とともに詠った作品が数多く含まれることが明らかになっている。興味深いトピックを講義の中心に据えつつ、受講者が、日本人と漢詩文について自分なりのイメージを持てるような授業としたい。
第1回講義内容
古代の漢文と東アジア
第2回講義内容
菅原道真と国家
第3回講義内容
宮廷の詩宴と漢詩
第4回講義内容
古代の学校制度と漢詩文
第5回講義内容
中世の漢詩文―五山文学の研究の動向―
第6回講義内容
江戸時代の漢詩とその変遷
第7回講義内容
荻生徂徠と『唐詩選』
第8回講義内容
本草学者・蘭学者と漢詩文
第9回講義内容
明治時代の漢詩とその変遷
第10回講義内容
為政者と漢詩―幕末・明治期の政治家から
第11回講義内容
近代文学者と漢詩
第12回講義内容
名詩はいかに生まれたか―江戸・明治時代の漢詩詞華集―
その他の学習内容
・課題・レポート
最終レポート(50%)、授業への参加状況(リアクションペーパーの内容など)(50%)
授業システムを通じてのPDF資料の配付を原則とします。なお、必要な場合、プリントを配付します。
参考文献については、授業中、適宜指示します。
漢文読解の知識はとくに必要としませんが、授業中配付する資料には、多くの漢文が掲載されます。