科目名 | |||
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社会学特殊 | |||
担当教員名 | |||
髙橋 誠 | |||
科目設置 | 文学部専門教育科目 | 授業形態 | 夜間スクーリング |
科目種別・類 | 第1類 | 単位 | 2 |
キャンパス | 三田 | 共通開講学部 | 法学部専門教育科目:社会学特殊 |
設置年度 | 2023 | 授業コード | 72323 |
「近年の感染症流行にともなうヒトの移動の制限や戦争の勃発は、私たちが国民国家という政体・社会に「縛られて」生きているという現実をあらためて明るみにした」という見解に首肯する方は多いと思う。だが、そもそも「国民国家」とはどのような政体・社会であるのかと問われたら回答に窮する人がほとんどだと思う。
じつは「国民国家は何か」という問いに対する正解は担当者ももっていない。そこで本講義では担当者と履修者間の質疑応答、履修者同士の議論によって授業を進めることで答えを探りたい。とくに本講義では日本と担当者が専門とするイギリス(スコットランド)を事例に国民国家について理解を深める。それぞれ国民国家の「典型」と国民国家の「例外」とされる日本とイギリスに焦点を当てることで、国民国家の性格と問題点が浮き彫りになると考える。
講義期間を通じて小テストを数回実施し、最終回には筆記試験をおこなう予定です。
第1回講義内容
イントロダクション
第2回講義内容
基本概念について:人種・エスニシティ・ネイション、国家、帝国とは
第3回講義内容
国民国家の形成
第4回講義内容
帝国と国民国家
第5回講義内容
グローバル化と国民国家の揺らぎ
第6回講義内容
イギリス(1):イギリスは国民国家か?
第7回講義内容
イギリス(2):帝国としてのイギリス
第8回講義内容
イギリス(3):イギリスのヨーロッパ連合離脱と地域ナショナリズム
第9回講義内容
日本(1):国民国家の形成
第10回講義内容
日本(2):日本の移民政策?と多文化共生
第11回講義内容
国民国家の将来:排外主義の時代?
第12回講義内容
(1) 総括 (2) 期末試験
その他の学習内容
・課題・レポート
・小テスト
出席・議論への参加:20%、授業内小テスト(数回実施予定):40%、期末試験:40%
プリントを適宜配布する
各回授業で当日の内容に関する参考文献を紹介します。
ひろく国際社会学に興味のある方なら前提条件なくどなたでも履修可能です。新型コロナウィルス感染状況によって授業形態等に変更があるかもしれません。その際には必ず事前に連絡します。