科目名 | |||
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日本政治史 | |||
担当教員名 | |||
玉井 清 | |||
科目設置 | 経済学部専門教育科目 | 授業形態 | 夏期スクーリング |
科目種別・類 | 単位 | 2 | |
キャンパス | 三田 | 共通開講学部 | 法学部専門教育科目:日本政治史 |
設置年度 | 2023 | 授業コード | 72337 |
本授業は、戦前戦後を通じた昭和期の政治史を主対象としますが、編年史的に政治史を追う授業ではないので、その点はご承知ください。授業内容は、次の3部構成になっています。
第1に、歴史研究行う際の注意点に解説を加えた上で(歴史研究に限らず学術研究を行う際の注意点にも言及する予定)、第2に、選挙ポスターから昭和初頭の選挙運動と政党政治の内実に迫ります。第3は、戦後の「戦時」や「戦争」の語られ方の問題点に注目し、それに関連したGHQによる占領統治下の言論統制の実態、さらには、その影響についても論及する予定です。そこでは、現代の日本人が抱く歴史観や政治観、戦争観の特徴と問題点を考察することになります。
なお、第3部の「戦争」の項目については時間の関係から掲示した項目を割愛する可能性があることを了解した上で、履修していただけると幸いです。、
第1回講義内容
歴史に向き合う際の基本フォームとは?
第2回講義内容
歴史を内在的に見るということ。
第3回講義内容
歴史を追体験するということー時間と場所の拘束についてー
第4回講義内容
選挙ポスターから読み解く選挙運動と政党政治(1)
第5回講義内容
選挙ポスターから読み解く選挙運動と政党政治(2)
第6回講義内容
選挙ポスターから読み解く選挙運動と政党政治(3)
第7回講義内容
選挙ポスターから読み解く選挙運動と政党政治(4)
第8回講義内容
選挙ポスターから読み解く選挙運動と政党政治(5)
第9回講義内容
近代日本の戦争について考える
第10回講義内容
GHQ占領下の言論統制(1)
第11回講義内容
GHQ占領下の言論統制(2)
第12回講義内容
いわゆる「東京裁判史観」の影響について
その他の学習内容
・小テスト
・小テストとありますが一斉に答えてもらうのではなく、授業中の質問に的確な答えた学生に加点する予定です。
授業最終日に実施する予定のペーパー試験。
プリントを適宜配布する
指定しない。
第一回普選と選挙ポスター/玉井清 慶應義塾大学出版会 2013
閉された言語空間―占領軍の検閲と戦後日本/江藤淳 文藝春秋 1994
天皇と接吻/平野共余子 草思社 1998
写真週報とその時代 上下/玉井清編著 慶應義塾大学出版会 2017
プリントを適宜配布する
上記の書籍は、教科書ではなく授業の内容を深めるための参考として紹介しています。
日本史が得意な人、不得意な人、どちらの履修者も満足のいく授業を目指します。講義は履修者に問いかけをしながら進める双方向の授業を目指します。しかし、その問いは、知識を問うというより考え方のヒントを考えるために発せられますので、恐れる必要はありません。