授業科目の概要

私人間に実体法上の権利義務関係の存否に関する争いが存在する場合、私人は、裁判所の判断を求めて、民事訴訟を利用することができる。民事訴訟は、訴えの提起に始まり、争点整理、口頭弁論、証拠調べなどを経て判決に至る一連の手続であり、手続全体を通じて、「適正公平かつ迅速安価」な方法による紛争解決が志向される。この授業では、第一審における民事訴訟手続を対象として、民事訴訟法の基本構造および基礎理論を学ぶ。

授業科目の内容

第1回講義内容
民事紛争解決制度の全体像、民事訴訟手続の流れ

第2回講義内容
民事訴訟の主体ー当事者の確定、当事者能力

第3回講義内容
民事訴訟の客体ー訴えの3類型と訴訟物

第4回講義内容
訴訟要件

第5回講義内容
処分権主義

第6回講義内容
本案審理(1)ー審理方式および審理の基本原則

第7回講義内容
本案審理(2)ー弁論主義（主張原則）

第8回講義内容
本案審理（3）ー自由心証主義、証明論、証明責任

第9回講義内容
本案審理（4）ー各種の証拠調べ手続

第10回講義内容
判決の効力（1）

第11回講義内容
判決の効力（2）

第12回講義内容
総括

成績評価方法

平常点評価（２０点）および科目試験の結果（８０点）による総合評価。　

テキスト（教科書）※教科書は変更となる可能性がございます。

リーガルクエスト民事訴訟法【第4版】/三木浩一ほか 有斐閣 2023

受講上の要望、または受講上の前提条件

民法についての科目を履修済みであることが望ましい。

課題（レポート・小テスト）

レポート提出　１回実施　K-LMS(Canvas LMS)で11月中旬に課題と締切日をお知らせします。　
小テスト　　　１回実施　K-LMS(Canvas LMS)で11月下旬に出題します。

講義収録時期

2022年度夏期スクーリング（第1回～第11回） 2023年度（第12回）