慶應義塾大学通信教育部シラバス

科目名
地域研究(現代中東論)
担当教員名
錦田 愛子
科目設置 法学部専門教育科目 授業形態 春期メディア授業
科目種別・類 甲類・乙類 単位 2
キャンパス - 共通開講学部 文学部「東洋史特殊」として開講
設置年度 2024 授業コード M2443

授業科目の概要

本講義では、中東政治を理解するために必要な基礎知識の習得を目的として、現代中東の歴史、イスラームと政治変動に関連したテーマを取り上げる。現存の中東諸国体制はどのように形成されたのか、中東における宗教と政治の関係、「9.11」や「アラブの春」、シリア紛争、「イスラーム国」の台頭など、近年の政治動向は中東政治の枠組みではどう理解されるのか。転機となった主要な出来事について、その背景と影響を多面的に捉え、理解を深めていく。

授業科目の内容

第1回講義内容
イントロダクション:中東地域概論

第2回講義内容
中東諸国体制の成立過程:オスマン帝国の盛衰

第3回講義内容
イスラーム概論

第4回講義内容
中東・イスラームの多様性:サウジアラビア

第5回講義内容
中東・イスラームの多様性:イラン

第6回講義内容
聖地エルサレムと啓典の民:パレスチナ問題

第7回講義内容
転機としての湾岸戦争

第8回講義内容
「9.11」以後の世界:中東側の視点

第9回講義内容
終わりなき対テロ戦争

第10回講義内容
「アラブの春」の顛末

第11回講義内容
シリア紛争と「イスラーム国」

第12回講義内容
ヨーロッパにとっての中東:シリア難民がつきつけた問い

成績評価方法

平常点、小テスト、期末レポート、および科目試験の結果を合算して評価する。

テキスト(教科書)※教科書は変更となる可能性がございます。

特に指定しない。授業の初回に講義用レジュメを配布する。

参考文献

オンライン授業システム内で配布する

授業時に参考文献リストを配布する。

受講上の要望、または受講上の前提条件

受講に際して前提知識は必要としません。授業の内容は基本的に時系列に沿って進めますので、前の授業の内容を復習し、十分に理解できているか確認しておいて下さい(30分程度)。また対象国の地理的な位置関係が不安な場合は、各自地図で確認しておいて下さい。関心に合わせて参考文献を各自で講読し、期末レポートの作成に活用して下さい。

課題(レポート・小テスト)

小テスト(5月上旬)、期末レポート(5月下旬)予定

講義収録時期

2021年度春期週末スクーリング(第12回) 2022年度夏期スクーリング(第2回~第11回) 2022年度新規収録(第1回)