科目名 | |||
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歴史(日本史) | |||
科目設置 | 総合教育科目 | 授業形態 | テキスト科目 |
科目種別・類 | 3分野科目/人文科学分野 | 単位 | 2 |
キャンパス | - | 共通開講学部 | - |
設置年度 | 2024 | 授業コード | T0AA000103 |
〔第1回〕
日本古代史における大化改新期の政策の評価は、律令国家成立期の理解と密接に関わる問題である。その後の大宝令成立期までの地方支配制度の展開を具体的に整理することは、律令国家成立の諸段階を理解し、国家や社会とはいかなるものであったかを考えるうえで重要である。
〔第2回〕
近世の日本は、世界とのつながりを完全に断ち切ったわけではない。江戸幕府は長崎でオランダ・中国と貿易を行い、対馬藩を介して朝鮮と、薩摩藩を介して琉球と、それぞれ国交を結ぶこととなった。幕府はまた、松前藩に対してアイヌとの交易の独占権を保障した。このように幾つかの窓口を通じて維持された近世日本の対外関係について、理解を深めることが課題である。
竹内誠・佐藤和彦・君島和彦・木村茂光(編)『教養の日本史〔第2版〕』(東京大学出版会、1995年)
〔第1回〕
テキスト『教養の日本史』23~25頁、28・30頁を参照すること。
〔第2回〕
史料用語としての「鎖国」と、学術用語としての「鎖国体制」を区別し、四つの窓口の共通点と差異に注意しながら、テキストを読んで頂きたい。
特になし。
特になし。
レポートと試験による評価。
〔第1回〕
森公章「倭国から日本へ」(『日本の時代史3 倭国から日本へ』吉川弘文館、2002年)
吉川真司『飛鳥の都』(〈シリーズ日本古代史③〉岩波書店、2011年)
吉村武彦『大化改新を考える』(岩波書店、2018年)
市大樹「大化改新と改革の実像」(『岩波講座日本歴史第2巻古代2』岩波書店、2014年)
〔第2回〕
荒野泰典編『日本の時代史14 江戸幕府と東アジア』(吉川弘文館、2003年)
ロナルド・トビ『全集日本の歴史9 「鎖国」という外交』(小学館、2008年)
〔第1回〕
指定の参考文献を複数冊読み込むこと。ただし参考文献の直接引用のみで構成された文章は不可。テキストや複数の参考文献の要点を、過不足なく要領よくまとめることが求められる。章立てなどをして、見た目にもわかりやすくまとめること。参考文献と注を区別して記すこと。
〔第2回〕
テキストや参考文献の引き写しではなく、自分の言葉でまとめる必要がある。また、文献を参照・引用した場合は、書誌情報を注記すること。