科目名 | |||
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英語Ⅲ | |||
科目設置 | 総合教育科目 | 授業形態 | テキスト科目 |
科目種別・類 | 外国語科目/英語 | 単位 | 2 |
キャンパス | - | 共通開講学部 | - |
設置年度 | 2024 | 授業コード | T0DA000801 |
『英語Ⅲ』の主な目標は、時事的なトピックを扱う英字新聞や現代人の抱える諸問題に取り組む著述家の作品に触れることによって、リーディングの能力を向上させることです。記事やストーリーを楽しみながら、知らず知らずのうちに様々な英語の言い回しを学び、ボキャブラリーを増やして、英文の読解力を養うことができます。
Part Ⅰは、受講者に多読の習慣をつけてもらうことを目的としました。様々なスタイル・ジャンルの英文に親しむことが出来るよう、娯楽性に重点をおいて選択しました。英語Ⅲのテキスト本文僅か100ページ足らずを読んで、即英語ができるようになるわけではありません。文庫本を読むような感覚で、英語のぺーパーバックが読めるようになって欲しいと思います。そのための導入になるようにと編集したつもりです。
Part Ⅱでは、イギリス人作家1名、およびイングランド在住のアイルランド人作家2名の作品を収録しています。最初の作品─ジョージ・オーウェル「象を撃つ」はルポルタージュで、歯切れのよい直截的な表現を特徴としています。次にウィリアム・トレヴァーの短編「中年の出会い」は、フラッシュバックの手法を用いながら、男女の邂逅による出来事を心理の襞に入って巧みに描写しています。そしてエドナ・オブライエンの小品「暗黒の時間のなかで」は、初めて大学都市ケンブリッジを息子と共に訪れた女性の心理が、アイロニーとユーモアを織り交ぜ繊細に描き出されています。
客観的な情景、作中人物の意識の推移、会話の部分などが融合していることがあります。テキストの解説を参照し、ストーリーの概略を把握した上で、作品の文脈に注意しながら読んでください。
特に複雑な文章ではありませんが、まずは基本的な構文、加えて関係代名詞、仮定法、分詞構文、主語・動詞の倒置などに留意しながら、少しずつ読み進んでください。
センテンスが長いときには、意味のまとまりごとに鉛筆で斜線を入れるなど、自分で工夫し、まずは文章の基本構造を正確に把握しましょう。複雑で分かりにくい文章に見えても、中学で学ぶ5つの基本文型の組み合わせに過ぎません。うまく切り分けて基本文型の組み合わせに還元してしまえば必ず理解できます。基本文型を始め基本的な文法の復習が必要に思えたら、これまでに使い慣れてきた文法書を読み直してください。手元に文法書がない、あるいは別の文法書を試してみたければ、関正生『真・英文法大全』(2022, KADOKAWA) などが役に立つでしょう。
巻末に付けられた注釈は、テキストの内容理解に大いに役立つはずですので、必ず確認しながら読んで下さい。
この科目は、中学・高校時代のベーシックな英文法の輪郭を習得した学習者なら、誰でも履修できます。
テキストのジャンルは多岐にわたりますが、どれも楽しみながら読めるはずの内容ですので、それぞれのテキストに特有な「面白さ」を発見・堪能できるよう、丁寧に読み込んで下さい。
科目試験による。
Wayne I. Phillipsほか著『アメリカの文化と社会』成美堂(文章構成の把握、語彙の増大に便利。)
レポートでは、どの程度テキストの英文を理解できているかについて試す問題が出されています。いずれもテキストを丁寧に読み込んだ上で、また作品全体を読んでいることを前提に出題されています。解答する際には、英文テキストの内容を的確に反映させながら、整理して記述して下さい。