科目名 | |||
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西洋哲学史Ⅱ | |||
科目設置 | 文学部専門教育科目 | 授業形態 | テキスト科目 |
科目種別・類 | 第1類 | 単位 | 3 |
キャンパス | - | 共通開講学部 | - |
設置年度 | 2024 | 授業コード | T0EA006901 |
『西洋哲学史Ⅱ』では、西洋近代の主立った哲学者の思想を時代順に紹介していきます。哲学では自分で問題を立てて考えていくことが重要ですが、自分勝手な思考に陥らないために、過去の哲学者の思想に習熟することは重要な訓練になります。この科目ではそういった基礎的な哲学的知見の獲得を目指します。
難解な概念に出会ったら、哲学辞典を繙いたり、参考文献・関連文献を読みながら、基礎知識を得た上で、何度も何度も反復して内容を考えることが必要です。「分かった」というのは、映画やドラマの一シーンのように、その思想の姿を心に思い描き、それを語ることができるようになった状態です。言葉を国語辞典を使って説明したような文章は分かっているとは言えません。心に「思想を表す絵、その姿」を思い描けるようになるまでじっくり読んでください。
教科書に記されている概念や用語を羅列したり並べ直しすることで済ませるのではなく、概念と思想を自分で理解した上で、身近な事例に引き寄せて考えるようにしてください。他人の思想を「写経」しただけではいかなる御利益も得られません。
科目試験による。
伊藤博明編『哲学の歴史』第4巻(ルネサンス)、小林道夫編同第5巻(デカルト革命)、松永澄夫編同第6巻(知識・経験・啓蒙)、加藤尚武編同第7巻(理性の劇場)、須藤訓任編同第9巻(反哲学と世紀末)、野家啓一編同第10巻(危機の時代の哲学)、中央公論新社、2007~2008年
・レポートの書き方については、様々な論文執筆法が出版されていますので、かならずそれらに準拠して書いてください。優れたものはたくさんありますが、ここでは戸田山和久『論文の教室』(NHKブックス)を挙げておきます。
・教科書や課題図書をそのまま引用するのではなく、自分の言葉で考えて書くこと。レポート作成は「写経」ではありません。いくら立派なことが書いてあっても、写しただけであったり、自分のものとして咀嚼されていなければ、コピー機の作業と同じです。それはレポートとは言えません。
・課題図書の内容に言及するときは、使用したテキストを出版社、出版年を含めて、頁数を明記すること。その際に略号を使用する場合は、論文執筆法を参考にすること。
・課題図書、教科書、参考書以外に参考にしたものがある場合は、レポートの末尾に、「参考文献」としてまとめること。
・くれぐれも申し上げますが、ただ切り貼りして写しただけのレポートはレポートとは言えません。自分の言葉でまとめた結果、間違いが出てくるとしても、写しただけのものより数段優れています。自分の心に刻まれた思想を文章にしてください。