科目名 | |||
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日本史概説Ⅰ | |||
科目設置 | 文学部専門教育科目 | 授業形態 | テキスト科目 |
科目種別・類 | 第2類 | 単位 | 2 |
キャンパス | - | 共通開講学部 | - |
設置年度 | 2024 | 授業コード | T0EA006004 |
列島において領域的統合が進められ、中国の国家モデルを借りた「国」の祖型の創出と現地化(日本化)が進行したのが古代であり、武士や庶民を担い手とする地域社会が形成・確立され、政治・経済・社会・文化など様々な面で、現代に直結する要素が歴史の表面に浮かび上がってくるのが中世という時代です。近年の研究で古代・中世の歴史像は大きく書き換えられており、当該期に対するイメージを新たなものにしてください。
佐藤信編『古代史講義』(ちくま新書、2018年)
五味文彦・高橋典幸編『中世史講義』(ちくま新書、2019年)
以上の2冊を両方学んでください。
古代・中世史研究の最新の成果を盛り込んだ2冊の教科書を熟読したうえで、教科書の各講末に掲げてある参考文献やシラバスの参考文献欄に示した通史・新書・選書などで知識と理解を深めてください。
過去に高校等で学んだ歴史像は、前述のように近年の研究で大きく書き換えられています。先入観を捨てて、新たな古代・中世史を学ぶことを心がけてください。
歴史(日本史)
科目試験による。
地域の歴史にアプローチする出発点となるのは、『~県の地名』(平凡社)や『角川日本地名大辞典』です。さらに詳しく調べるには、各自治体で編纂した『~県史』『~市史』の類が有用でしょう。いずれも近隣の図書館で探してみて下さい。また、テキストの内容を深めるためには、講談社学術文庫『日本の歴史』第00~15巻のような詳しい通史や、専門の研究者が個別のテーマに取り組んだ一般向けの新書・選書にあたってみましょう。
周辺が古代・中世には何という国・郷、あるいは荘園だったのか、何という名前の貴族や武士(あるいは百姓・商人・職人など)がどのような活動をしていたのか等々、かなり具体的な地域史像を打ち出して下さい。そして同時に、単なる郷土史に終わってしまわないよう、当時の日本全体の情勢の中に、その地域の歴史を置いて論ずることが必要です。なお、海外在住者や北海道民など、現住所の古代・中世を探るのが困難な場合は、何らかの形で自分とゆかりのある土地の古代・中世史をレポートのテーマとして結構です。
また、当然のことですが、参考文献を引き写すだけではダメです。集めた情報をまとめ直した上で、自分の言葉でレポートにしてください。長文の引用があるレポートは不合格とします。