科目名 | |||
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日本史特殊Ⅰ | |||
科目設置 | 文学部専門教育科目 | 授業形態 | テキスト科目 |
科目種別・類 | 第2類 | 単位 | 2 |
キャンパス | - | 共通開講学部 | - |
設置年度 | 2024 | 授業コード | T0EA007204 |
日本古代の律令国家は天皇を頂点とする中央集権的な国家機構のもとに、唐制を範とした律令諸制を採用していた。しかし、その実態は唐制と全く同じものではなく、そこには大化前代からの氏族制的な要素が残されている。日本の律令国家が律令制と氏族制の二元的な性格をもっているといわれるゆえんである。そのような国家構造は王権と氏族との複雑な政治的関係の中から生まれた。
テキストでは邪馬台国時代の国家の発生期から大化改新を経て律令制へ、さらに平安時代までの法と政治の変遷を辿っている。日本古代における国家の法や制度の成立過程を辿り、その政治的背景を理解することで日本古代国家の特色を理解することが学習の目的である。
テキストは自主的な学習の発展に期待する意味で最小限の事柄だけを記しています。参考書と関連させて自分自身で内容の理解を深めてください。
法制史に限らず日本古代史に関する概説書を読んでおいてください。
科目試験による。
テキストに掲載されている参考文献はもちろんのこと、『岩波講座日本歴史』古代1~5(岩波書店、2013~2015年)といった概説書、およびそれらに引用されている文献にも当たり、芋づる式に知識を増やしていってください。
参考書の使用について:本書P.11の「レポートの作成」の中に記されているように、「利用した参考文献については、必ずその書名および執筆者名を記し」、参考書からの引用文については「注1」等の記号を用い、レポート本文中に注記を付して自分の文章と区別して下さい。またテキストのほかに、参考書は最低2冊以上利用してください。