慶應義塾大学通信教育部シラバス

科目名
日本史特殊Ⅳ
科目設置 文学部専門教育科目 授業形態 テキスト科目
科目種別・類 第2類 単位 2
キャンパス - 共通開講学部 -
設置年度 2024 授業コード T0EA009903

講義要綱

テキストには江戸時代から現代に至るまでの日本経済の流れが記されています。そのなかで日本の江戸時代がどのようにして「近代」を準備し、明治以降の日本がどのような歩みを経て近代社会を形成し現代に至っているのかということに着目しながら読んで下さい。そのなかで、それぞれの時代は、どのような経済状況にあったのかを理解するようにしましょう。また、そのなかでどのような経済政策が実施されたのかに留意しながら、それぞれの時代の商人や企業が置かれた状況、その取り組みを調べるようにして下さい。

テキスト

浜野潔・井奥成彦・中村宗悦ほか『日本経済史 1600─2015』慶應義塾大学出版会、2017年
※浜野潔・井奥成彦・中村宗悦ほか『日本経済史 1600-2000』(慶應義塾大学出版会、2009年)を用いて学習しても構いません。

テキストの読み方

まずテキストを理解すること。読んでいって、難しいと感じる部分もあるかもしれませんが、その場合は、日本史や経済学の辞典類を参考にしながら、できるだけ問題を解決して下さい。おおよそ理解できたら、勉強の場を関連図書類(テキスト末尾の参考文献など)に拡げ、理解を深めるとともに、関心を拡げて下さい。その上で、自身が注目する企業などの動向について、関連する文献や、企業のホームページ、社史などを参考にして調査してみましょう。それぞれの時代状況のなかで、どのように創意工夫を凝らし、経営の永続を図ったのかを考察することで、さらに理解が深まることでしょう。

履修上の注意

高等学校レベルの日本史の知識と、経済学の基礎的な概念や理論をある程度知っておいた上で履修することが望ましい。

成績評価方法

科目試験によります。

参考文献

廣田誠・山田勝久・木山実・長廣利崇・藤岡里圭『日本商業史』有斐閣、2017年
宮本又郎・阿部武司・宇田川勝・沢井実・橘川武郎『日本経営史』有斐閣、1995年
その他、テキストに掲載されている諸文献

レポート作成上の注意

どこからどこまでが他人の説で、どこからどこまでが自分の説(考え)なのかがはっきりわかる書き方をして下さい。他人の説の引用については、必ず注を付けて下さい。