慶應義塾大学通信教育部シラバス

科目名
国文学古典研究Ⅱ-1
科目設置 文学部専門教育科目 授業形態 テキスト科目
科目種別・類 第3類 単位 1
キャンパス - 共通開講学部 -
設置年度 2024 授業コード T0EA005001

講義要綱

江戸時代の文芸のうち、仮名草子、西鶴を中心とする浮世草子、それに談義本の流れを辿るもので、それらのジャンルの様々な作品を読む際の基礎知識を得る。

テキストの読み方

まず大きな文学史的流れを理解するようにして読む。次にジャンルや、作者や作品について、辞典や全集の解説を参照しつつ、具体的なイメージを作りながら、理解するとよい。

 

履修上の注意

自身で入門書などを読み、江戸文学について、事前にある程度知識を得ていることが望ましい。

 

成績評価方法

科目試験による。

参考文献

『日本古典文学大系』(岩波書店、1957-69)、『新日本古典文学大系』(岩波書店1989―2005)、『日本古典文学全集』(小学館、1970-1976)、『新編日本古典文学全集』(小学館、1994-2002)、『新潮日本古典集成』(新潮社、1976-2004)のうち、仮名草子、浮世草子関係書。『日本古典文学大辞典』(岩波書店、1982-84)などの諸辞典類。

レポート作成上の注意

レポート作成にあたっては、テキストを精読し理解するのは勿論であるが、それだけでは十分とは言えない。まず、自身で図書や雑誌に掲載された論考を参照し、様々な学説を理解することに努めてほしい。最新のものを中心に複数の考え方を知ることによって、自ずと論述すべき問題の所在は明らかとなるはずである。次に、必ず個別の作品を読み、その本文を自ら分析してほしい。この講義では、作品本文を読解した形跡のないレポートには、合格を与えていない。
 なお、レポートは、参考文献の文章と、自分自身の考えをはっきり区別して書くこと。参考文献は、著者名・書名・論文名・掲載書名もしくは雑誌名・巻数・刊行年及び当該ページなどを明記のこと。