科目名 | |||
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国文学古典研究Ⅲ | |||
科目設置 | 文学部専門教育科目 | 授業形態 | テキスト科目 |
科目種別・類 | 第3類 | 単位 | 1 |
キャンパス | - | 共通開講学部 | - |
設置年度 | 2024 | 授業コード | T0EA000202 |
本科目では、日本の代表的な古典文学作品、『源氏物語』を扱い、他の文学作品と比較しつつその特色について学ぶ。先行の諸作品をいかに吸収して『源氏物語』という作品が生みだされたか、またこの物語が後続の文学作品にどれほど多大な影響を与えたかについて見ていく。
指定教科書の構成は次の通りである。
はじめに
一 桐壺巻と『更級日記』
二 帚木巻と『落窪物語』
三 夕顔巻と『江談抄』『宇治拾遺物語』
四 若紫巻と『紫式部日記』
五 末摘花巻と『古本説話集』
六 紅葉賀巻と『建礼門院右京大夫集』
七 花宴巻と『六百番歌合』
八 葵巻と『蜻蛉日記』
九 賢木巻と『枕草子』
十 須磨巻と『栄花物語』
十一 明石巻と『うつほ物語』
十二 澪標巻と『源順集』『本朝文粋』
十三 絵合巻と『竹取物語』
十四 薄雲巻と『今昔物語集』
十五 少女巻と『伊勢物語』
十六 玉鬘巻と『土佐日記』
十七 胡蝶巻と『狭衣物語』
十八 真木柱巻と『大鏡』
十九 梅枝巻と『古今和歌集』
二十 藤裏葉巻と『夜の寝覚』
『源氏物語』の原文は、各巻の代表的な部分を掲出しているが、「物語の流れ」を参考にしてその巻の他の部分も読むと『源氏物語』の世界全体への理解が深まる。
本科目では『源氏物語』の知識が前提として求められる。テキストを読むだけでは作品を理解するのに不十分なため、必ず参考文献などにも目を通して作品の内容を把握しておくこと。(特に小学館の新編日本古典文学全集『源氏物語①~⑥』(1994~1996年)は通読してほしい)
国文学
科目試験による。
新潮日本古典集成(新潮社)、日本古典文学全集(小学館、新編を含む)、日本古典文学大系(岩波書店、新を含む)のうち、平安時代文学関係。『講座源氏物語の世界』(有斐閣)など『源氏物語』の講座類。
〇レポート作成に際して、自分自身の考えと、参考文献の文章を明確に区別すること。(どこからどこまでが参考文献の文章の引用か必ず明示する、参考文献リストに挙げるだけでは不可)また、参考文献に頼るだけでなく自分なりの意見についても記してほしい。
○参考とした文献の文章は「 」に入れるかたちで引用して、研究書名・論文名・著者名・刊行年月・ページ数などを明記する。(提示した参考文献以外のものでも可)
〇古典文学を引用する場合は古典本文を用いること。(現代語訳を併記しても良いが、現代語訳のみは不可)
○古典文学のテキストは、新潮日本古典集成(新潮社)、新編日本古典文学全集(小学館)、日本古典文学大系・新日本古典文学大系(岩波書店)のシリーズを用いるのが好ましい。孫引きは不可である。
○万葉集や漢詩など漢字で書かれたものは、読み下し文でもよいが、訓読によって歌意が変化する場合などは原文表記を併記すること。