科目名 | |||
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国語国文学古典研究Ⅴ | |||
科目設置 | 文学部専門教育科目 | 授業形態 | テキスト科目 |
科目種別・類 | 第3類 | 単位 | 2 |
キャンパス | - | 共通開講学部 | - |
設置年度 | 2024 | 授業コード | T0EA003902 |
中世、鎌倉時代から戦国時代までの和歌史を対象とします。中世和歌の特色はいくつかありますが、新たな統治者となった武家が和歌を好んだ点は見逃せません。作歌人口が増大し、地方にも歌壇が形成されるなどして、和歌は中世文化の基盤としても機能しています。作品は厖大に残存しており、一見個性に乏しいものの、丁寧に読めばその歌人の特色のみならず、文学史・文化史にさまざまな新見をもたらすことができます。テキストでは各時期の有名歌人を取り上げて、その業績と歌風を解説する形で記述しました。まずは時代の雰囲気を理解した上で、参考文献を活用し、実際に歌集や詠草を繙いて、中世和歌の奥深さに触れてください。
小川剛生『武士はなぜ歌を詠むか─鎌倉将軍から戦国大名まで─』(角川選書、KADOKAWA、2016年)
※上記のテキストは、小川剛生『武士はなぜ歌を詠むか─鎌倉将軍から戦国大名まで─』(角川叢書、角川学芸出版、2008年)と同内容です。どちらを用いて学習しても構いません。
人名・地名・作品名がやや多く出て来ますので、文学史・日本史の辞典を参照しつつ読み進めてください。
文学史はもちろんですが、日本中世史についても一通りの知識を持って履修してください。
国文学古典研究Ⅳ─平安和歌研究─
科目試験による。
作品本文は新編国歌大観(角川書店)・私家集大成(明治書院)などに収録されています。注釈書のある作品はまだ少ないですが、いくつかは新日本古典文学大系(岩波書店)・私家集全釈叢書(風間書房)・新注和歌文学叢書(青簡舎)・和歌文学大系(明治書院)などの叢書に収められています。
辞典類の記述を入口とすることは構いませんが、参考文献を丸写しするものは評価の対象となりません。必ず作品に触れた上で記述してください。