慶應義塾大学通信教育部シラバス

科目名
中世英文学史
科目設置 文学部専門教育科目 授業形態 テキスト科目
科目種別・類 第3類 単位 2
キャンパス - 共通開講学部 -
設置年度 2024 授業コード T0EA005101

講義要綱

〔授業の到達目標及びテーマ〕
 中世イギリス文学の代表作を英文学の歴史的流れのなかに位置づけることで、その特徴およびそのなかで描かれている英語圏文化の特性について理解し、作品中の多様な英語表現を具体的に理解する。
〔授業の概要〕
 教科書により中世英文学の歴史的展開と文化的背景を知ると共に、参考文献として指示された作品を読んでその主題及び英語表現の特徴を理解する。主要作品の歴史的位置づけ及び主題について論じるレポート課題を提出して教員からコメントを得ることでさらに理解を深める。
〔授業計画〕
 英文学の起源となる中世の文学の歴史的展開を知ることは、英語および英語文化の理解にとって重要である。本科目では、中世英文学の思潮、主要作品の特徴、文化的背景を学ぶことで、英文学および文化の多様性を具体的に理解することを目的としている。指定教科書の構成は以下の通りである。
 第1篇 中世前期
 古英語期全体の特徴を概観する「第1章 序論」に続いて、「第2章 アルフレッド以前の詩」と「第3章 アルフレッド時代よりノルマン征服(1066年)に至る間の文学」の2つに時代区分により、それぞれの時期の主要な韻文、散文作品について学ぶ。
 第2篇 中世後期
 1066年の「ノルマン征服」以降15世紀末までの中世後期(中英語期)についてはむしろジャンルによって区分し、中英語期全体の特徴を概観する「第1章 序論」に続いて、それぞれ抒情詩、ロマンス、滑稽譚、話集、論争の文学、宗教文学(説教、聖者伝、神秘主義文学)のジャンルについてその展開と代表作について学ぶ(第2~7章)。続けて、中英語期を代表する作家チョーサー(「第8章 チョーサーとその時代」)と中世期の終わりとなる15世紀の文学については独立した章(「第9章 15世紀の時代」)で学ぶ。また、履修者は、教科書の学習と並行して、巻末の参考文献リストを活用して、主要作品を自ら現代英語訳や日本語訳を活用して講読する。

テキストの読み方

テキストは中世英文学の大きな流れを、なるべく多くの作品に触れつつ概説しています。流れを理解するために最も重要なことは、文学上の専門用語の意味を理解し、個々の作品をなるべく多く読んでみることです。自ら年表を作成して、個々の作品が制作された時期にはどのような歴史的事件があったかを対照してみることも理解に役立ちます。

履修上の注意

テキスト末尾の「参考文献」にあげられている研究書へと読み進めてさらに理解を深めるとともに、何よりも中世英文学の作品をひとつでも多く読むように心がけてください。また、英文学関連の他の専門科目、英語史、西洋史の科目もあわせて履修することが望まれます。

関連科目

「近世英文学史」、「英語史」、「歴史(西洋史)」、「ACADEMIC WRITING II」

成績評価方法

レポートの合格を前提として科目試験によって評価する。

参考文献

レポート課題とともに指示する。

レポート作成上の注意

レポートの作成にあたっては、他の文献から引用した箇所、他の文献の記述を自分なりにパラフレーズして使用した箇所には、正確に注をつけること。また、レポートの末尾に、使用した文献を一次資料(引用した作品そのものやその他の原典資料)と二次資料(研究書、研究論文など)に分けて列挙すること。注や参考文献の書式は「学習の手引き」などを参考に正確に記すこと。また、「ACADEMIC WRITING II」のテキスト(通信教材)には、注の付け方や書式について、詳しい解説が含まれている。注、参考文献が不正確なレポートは再提出となり、他の文献に記されている内容をあたかも自分の見解のように用いることは論文盗用と見なされ、処分の対象となる。