講義要綱

人文地理学は、人間およびその生活や文化、都市、社会、経済などを対象として、その地理的分布、地域的な特色、地域間や環境との関係などを研究する地理学の一部門である。学問自体の内的要請によって進化発展するものであるばかりではなく、時代の要請によっても変化するものである。本科目では、人文地理学について、その伝統とものの見方、人間・環境系とその揺らぎ、空間と場所から見た地理的世界、空間情報との関係等を理解ことを目的としている。

テキストの読み方

指定教科書の構成は次の通りである。テキストで紹介する事例については、最新の具体例を調べながら読み進めると理解が深まる。

序章　人文地理学の伝統とものの見方
第Ⅰ部　「人間・環境系」とその揺らぎ
　第1章　自然・環境・人間
　第2章　地球環境と人間ー気候変化と自然災害を中心に
第Ⅱ部　「空間」と「場所」から見た地理的世界
　第3章　空間の分析と場所の解読
　第4章　立地と空間的相互作用
　第5章　地理的経験の主題化
第Ⅲ部　「空間情報」と人文地理学
　第6章　地理情報システム（GIS）と地理的世界の探究
　第7章　防災と地理空間情報

履修上の注意

環境、経済、自然、社会、文化、防災など、関連諸分野への幅広い関心が求められる。

成績評価方法

科目試験による。

レポート作成上の注意

教科書の理解度を示す記述を期待するとともに、その内容を事例とともに説明すること。