科目名 | |||
---|---|---|---|
債権総論 | |||
科目設置 | 法学部専門教育科目 | 授業形態 | テキスト科目 |
科目種別・類 | 甲類・乙類 | 単位 | 3 |
キャンパス | - | 共通開講学部 | - |
設置年度 | 2024 | 授業コード | T0EC000103 |
「債権総論」は、民法「第3編 債権」のうち「第1章 総則」に規定された内容を扱うものである。「債権」とは何か、「債権総論」にはどのような規定が置かれているのか、ということについては、本テキストの「第1章 債権総論序説」を参照されたい。
本テキストは、おおむね民法の条文の順序に従って叙述がすすめられている。「第1章 債権総論序説」では、債権総論の全体像を概観し、債権の意義や基本的な内容・効力が説明される。「第2章 債権の内容と種類」では、契約などによって発生した債権が、どのような内容をもつのか(債権の目的)、「第3章 債権の効力」では、債権が履行されないとき、債権者はどのような措置を講じることができるのか(債務不履行)がそれぞれ扱われる。「第4章 債権者の機能」「第5章 多数当事者の債権関係」「第6章 債権関係の移転」には、債権の履行を確保するための方途となる事項が含まれている。そして「第7章 債権の消滅」では、債権がどのように実現され、その結果として債権の消滅がもたらされることになるのかが取り上げられる。
民法のこの領域については、2017年に大規模な法改正がされ、2020年4月より施行された。本講義では、この改正後民法を対象として学習してもらうこととする。
本テキストには、学習方法のアドバイス等についても記載があるので(特に第9章「学習ガイダンス」)、適宜参照されたい。
本科目の履修を開始する前に、「民法総論」「債権各論」を履修していることが望ましい。
民法総論、物権法、債権各論
科目試験による。
●より詳細な債権総論の教科書としては以下のものがある。
中田裕康『債権総論〔第2版〕』岩波書店、2021年
潮見佳男『プラクティス民法・債権総論〔第5版〕』信山社、2018年
●判例学習の教材としては、以下のものがある。
田髙寛貴ほか『民法③債権総論 判例30!(START UPシリーズ)〔増補版〕』有斐閣、2023年
窪田充見・森田宏樹編『民法判例百選Ⅱ〔第9版〕(別冊ジュリスト)』有斐閣、2023年
レポート作成にあたっては、まずはテキストを精読し、内容を十分に理解すること。そして、課題が何を要求しているのかをきちんと読み取ること。そして、課題のテーマについて、テキストの該当箇所を基礎としつつ、必要に応じて参考文献をも参照しながら、深く掘り下げて学習をすすめ、収集した知見を自分なりに整序して叙述をすすめてもらいたい。