科目名 | |||
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政治哲学 | |||
科目設置 | 法学部専門教育科目 | 授業形態 | テキスト科目 |
科目種別・類 | 甲類・乙類 | 単位 | 2 |
キャンパス | - | 共通開講学部 | - |
設置年度 | 2024 | 授業コード | T0EC002802 |
本科目では、現代政治哲学における最重要の論点を概観する。哲学者が政治について書いた書物は数多存在するが、哲学的に政治を考察した書物が指定教科書である。難解な専門知識で武装した秘教的学問ではなく、ミラーは誰もが持っているような常識的知識や情報を批判的に吟味している。指定教科書の構成は次の通りである。
1政治哲学はなぜ必要なのか
2政治的権威
3デモクラシー
4自由と統治の限界
5正義
6フェミニズムと多文化主義
7ネイション、国家、グローバルな正義
デイヴィッド・ミラー『はじめての政治哲学』岩波現代文庫、2019年
本書は入門書ですから、読みやすいと思いますが、それでも意味のよくわからない専門用語などはそのつど辞書や事典、ウェブなどで調べてください。分からないまま、勝手な理解で読み進めていては勉強になりません。またテキストに書いてあることをそのまま受け入れ、覚えようとするのではなく、おかしいと思うところは自分でさらに調べ、自分の頭で理解し、自分の言葉で表現する癖をつけてください。
政治学、近代政治思想史、法学、法哲学の基礎知識が必要です。
科目試験による。
テキスト『はじめての政治哲学』の巻末には詳細な文献リストが掲載されていますので、そうしたものの複数に目を通して、自分なりのイメージを作り上げてからレポートを作成するようにしてください。
様々な「概念」は分析道具であり、実際にその道具をつかってどれだけうまく現実が説明できるかが重要である。そのためにはテキストはもちろんのこと、いくつか挙げておいた参考文献に可能な限り多く目を通し、自分なりに既存の「概念」を正しく理解して(あるいは必要ならば作り直しを行い)、このテーマに関してどのようなことが問題とされ、どのような議論がなされているのかをまず把握して欲しい。その上で、自分の考えを自分の言葉で表現するよう努めること。コピー&ペーストなど論外であるが、「写経」に近いようなレポートも評価しない。