慶應義塾大学通信教育部シラバス

科目名
日本外交史Ⅱ
科目設置 法学部専門教育科目 授業形態 テキスト科目
科目種別・類 甲類・乙類 単位 4
キャンパス - 共通開講学部 -
設置年度 2024 授業コード T0EC005302

講義要綱

第二次世界大戦後の日本外交の歴史について概観する。具体的には、敗戦国日本が、国際社会に復帰し、近隣諸国との関係を再構築して、世界第二位の経済大国として復活するに至った過程を明らかにする。一般的に外交とは軍事力を背景に戦略的に展開されるイメージが強いが、「戦力なき」戦後日本の外交は、基本的に国際構造(冷戦)と国内制約(憲法第九条)に強く規定されていた。本講義ではこうした構造的要因のなかで日本外交がどのように変容していったのかを明らかにする。

テキストの読み方

テキストは戦後日本外交における構造的背景や主要な交渉について整理してある。自身の考えを深めるために、参考文献や他の良質の書籍を積極的に読みながら考えてほしい。

履修上の注意

個々の具体的な事実や出来事に一定の(できるだけ普遍的な)意味付けを与えるべく試行錯誤を繰り返すことが、「学問」の課題でありプロセスである。そこで身につくことは社会科学的なセンスとしかいいようがないが、断定的な発想はそのセンスがないことを証明することになるので気をつけたい。

成績評価方法

科目試験による。

参考文献

五百旗頭真編『戦後日本外交史 第3版補訂版』有斐閣、2014年
添谷芳秀『日本の外交―「戦後」を読みとく』ちくま学芸文庫、2017年

レポート作成上の注意

レポート課題に対するいわゆる「正解」は存在しない。また、単なる事実関係の羅列に終わらないように留意したい。分析視角(事実関係に一定の意義付けを与える一貫した視点)に一定のセンスや論理性があり、全体の考察に分析的なまとまりがあることが重要である。 「はじめに」で、課題に対してどのような視点(切り口、分析視角)から考察するのかを述べ、本論を論理的に章立てし、「おわりに」で当初設定した分析視角に戻って結論をまとめる、という構成にすること。本論での考察では、分析視角に関連した事実関係を整理し、その視点から抜け落ちるものがあってもよい(というより、一貫したまとまりのあるレポートにはその方がよい)。
 また、文献を参照したところは、正確に注を記すこと。