科目名 | |||
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ヨーロッパ中世政治思想 | |||
科目設置 | 法学部専門教育科目 | 授業形態 | テキスト科目 |
科目種別・類 | 甲類・乙類 | 単位 | 2 |
キャンパス | - | 共通開講学部 | - |
設置年度 | 2024 | 授業コード | T0EC006601 |
ヨーロッパの政治思想が中世と呼ばれる時期(テキストではそれを9世紀から15世紀までの約700年間に設定しています)において遂げた展開を講義します。その際、「普遍」と「特殊」との関係、ならびにその変遷過程が重要なテーマとなります。
古典古代の哲学や宗教(キリスト教)といった多様な要因が、ヨーロッパ人の政治理解に大きな影響を与えていく、その消息に関心を払ってください。またテキスト執筆者にはメタレベルでの問題意識があります。それは、近代以降の日本人にとってヨーロッパ文化が第二の自我になっているということ、したがって日本人にとってヨーロッパ文化がもっている意義の把握は今日においても極めて重要だ、ということです。これらの点を意識しつつ、テキストを読まれることを強く願います。
「政治思想史」をあわせて履修されることをお勧めします。
「政治哲学」、「政治思想史」、「西洋哲学史Ⅰ─古代・中世─」、「歴史(西洋史)」
科目試験による。
鷲見誠一著『ヨーロッパ文化の原型』南窓社、1998年
パコー著、坂口昂吉・鷲見誠一訳『テオクラシー』創文社、1985年
ティアニー著、鷲見誠一訳『立憲思想』慶應義塾大学出版会、1986年
モラル著、柴田平三郎訳『中世の政治思想』平凡社ライブラリー、2002年
佐々木毅著『宗教と権力の政治』講談社学術文庫、2012年
将基面貴巳著『ヨーロッパ政治思想の誕生』名古屋大学出版会、2013年
田上雅徳著『入門講義 キリスト教と政治』慶應義塾大学出版会、2015年
どの科目のレポートもそうなのでしょうが、論理的な流れのはっきりしたレポートを作成してください。歴史的な科目のレポートでは、往々にして「○○年に××ということが起こった。次いで△△年には□□という事件が生じた」といった事実の羅列を記しただけのものが見受けられます。これは年表ではあってもレポートではありません。○○年の××を受けて△△年に□□が起こったとして、そこに一体いかなる因果関係が認められるのか。その点を意識した記述を心がけてください。