科目名 | |||
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経済原論(マクロ経済学)(J) | |||
科目設置 | 法学部専門教育科目 | 授業形態 | テキスト科目 |
科目種別・類 | 甲類・乙類 | 単位 | 2 |
キャンパス | - | 共通開講学部 | - |
設置年度 | 2024 | 授業コード | T0EC005001 |
本講義では、マクロ経済学の基本事項を解説する。レポートおよび科目試験の範囲は教科書の第1章、および第6章から第9章である。第6章では、まず日本のマクロ経済を概観し、国民経済計算システムについて説明する。有効需要の原理による所得決定の基本モデルとして45度線モデルを解説する。第7章では貨幣について説明し、貨幣市場の均衡について解説する。そして財市場の均衡と貨幣市場の均衡を同時に満たすIS-LMモデルを解説する。第8章では長期のマクロ経済モデルを解説する。まず労働市場の均衡と潜在産出量を説明し、IS-LMモデルと統合することで財市場、貨幣市場、労働市場の一般均衡状態で長期の総生産、雇用、実質利子率が決まることを解説する。さらに長期の総生産の成長を説明する枠組みについても解説する。第9章では景気循環を理解するために短期のマクロ経済モデルを解説する。IS-LMモデルに代わり、金融政策ルールを明示化した総需要曲線を説明する。そして価格粘着性を取り入れた総供給曲線を説明する。この総需要総供給モデルによって生産ギャップ、インフレ率、失業率の関係や財政政策や金融政策の効果についての考え方を説明する。
用語を丁寧に理解するようにしてください。マクロ経済についての事実を理解してください。
そして、その事実を説明するためのモデルではどのような変数がどういう理由で決定されるかを理解するようにしてください。またそれらのモデルが前提(仮定)していることを理解するようにしてください。
微分、偏微分、差分方程式など、ある程度の数学の知識が必要です。またミクロ経済学の知識も必要です。
「経済原論(ミクロ経済学)」「数学(微分・積分)」
科目試験による。
クルーグマン&ウエルズ『クルーグマン マクロ経済学』東洋経済新報社、2009年
ジョーンズ『ジョーンズ マクロ経済学Ⅰ(長期成長編)』および『マクロ経済学Ⅱ(短期変動編)』東洋経済新報社、2011年
宮尾龍蔵『コア・テキスト マクロ経済学 第2版』新世社、2017年
何を説明しようとしているのか記述の目的をはっきりさせてください。用語は正確にそして何らかの主張をする場合にはその根拠または論理的な理由を明確にしてください。記号を使う場合には(教科書に出た記号であっても)その記号の定義を記述してください。