科目名 | |||
---|---|---|---|
社会政策(J) | |||
科目設置 | 法学部専門教育科目 | 授業形態 | テキスト科目 |
科目種別・類 | 甲類・乙類 | 単位 | 2 |
キャンパス | - | 共通開講学部 | - |
設置年度 | 2024 | 授業コード | T0EC001502 |
本講義の目的は、急速な少子高齢化の中、社会政策の中で比重を増した社会保障制度の理解と社会経済システムとの整合について検討し、望ましい政策を自ら考えられるようにすることを目的としている。具体的政策としては、社会保障制度の中心領域である年金、医療、福祉以外に、関連領域である人口、家族、財政、労働等についてもカバーしている。
1.成熟化社会における社会保障
2.少子・高齢化の現状と動向
3.社会保障制度の機能
4.社会保障の歴史
5.社会保障費の動向
6.公的年金の歴史と年金制度改革
7.現行年金制度の仕組みと実態
8.医療保障制度の仕組み
9.国民医療費の動向と医療の経済分析
10.医療保障制度改革
11.労働者に関する社会保障
12.高齢者関係の社会福祉と介護保険
13.子ども・子育て支援関連の社会保障制度
14.障害者のための社会保障
15.生活困窮者・低所得者に対する社会保障
16.福祉サービスの改革
駒村康平編・上村一樹・渡辺久里子『新・福祉の総合政策』創成社、2018年
まず第1、2章で、現行の社会保障制度を取り巻く変化を理解したうえで、第3章で社会保障制度の機能、第4章で社会保障の歴史、第5章で社会保障費の動向を学んでください。第6~15章は関心をもった各制度を中心に学んでください。第16章は、限られた資源の制約の中、どのように効率性・公平性を高め、より充実した福祉サービスを提供できるか、理論的背景とともに学んでください。テキスト全体を通じ、将来の社会保障のあるべき姿について主体的に考えられるようになってください。
経済学的な考え方を中心とした解説となっていますので、経済学の基本的な知識があった方が理解しやすいでしょう。また下記関連科目を併せて履修すれば、一層理解が深まるでしょう。
「財政論」「人口論」「産業社会学」「労働法」
科目試験による。
厚生労働省『労働経済白書』、『厚生労働白書』各年版厚生労働省サイト
(http://www.mhlw.go.jp/)
執筆する前にまず本書「学習の手順」の「レポートの作成」をお読みください。
課題1・2共に、引用・参考箇所(指定テキストを引用・参照する場合も含む)はレポート本文中に「 」等の記号を用い、またどこからの引用・参照なのか著者姓、出版年、該当のページ数まで明示したうえ、対応する参考文献リストをレポートの末尾に掲載してください(引用・参考箇所を示すのに脚注や後注は用いないでください)。たとえば本文中で「「認知機能の低下とともに(中略)リスク資産のウェイトを引き下げる必要」があり、「高齢者の資産をどのように積極的に活用するのかが重要」とされる(駒村 2018、pp.38-39)。」などのように示してください。
また節ごとに小見出しを付け、内容的な区切りを明示してください。
課題2については、政策に関するレポートですので、指定テキスト以外の複数の専門書籍・学術論文を参考文献として用い、何らかの政策提言を行ってください。その際には、その政策提言の論拠を最新データに基づき明確に示してください。データはテキスト掲載以外のデータも併せて使用してください。