科目名 |
教育相談論 |
科目設置 |
教職科目 |
授業形態 |
テキスト科目 |
科目種別・類 |
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単位 |
2 |
キャンパス |
- |
共通開講学部 |
- |
設置年度 |
2024 |
授業コード |
T0F0005402
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講義要綱
教育相談は、児童及び生徒が自己理解を深めたり好ましい人間関係を築いたりしながら、集団の中で適応的に生活する力を育み、個性の伸長や人格の成長を支援する教育活動である。児童及び生徒の発達の状況に即しつつ、個々の心理的特質や教育的課題を適切に捉え、支援するために必要な基礎的知識(カウンセリングの意義、理論や技法に関する基礎的知識を含む)を身に付ける。
(1)教育相談の意義と理論
一般目標:学校における教育相談の意義と理論を理解する。
到達目標:
1)学校における教育相談の意義と課題を理解している。
2)教育相談に関わる心理学の基礎的な理論・概念を理解している。
(2)教育相談の方法
一般目標:教育相談を進める際に必要な基礎的知識(カウンセリングに関する基礎的事柄を含む)を理解する。
到達目標:
1)児童及び生徒の不適応や問題行動の意味並びに児童及び生徒の発するシグナルに気づき把握する方法を理解している
2)学校教育におけるカウンセリングマインドの必要性を理解している。
3)受容・傾聴・共感的理解等のカウンセリングの基礎的な姿勢や技法を理解している。
(3)教育相談の展開
一般目標:教育相談の具体的な進め方やそのポイント、組織的な取組みや連携の必要性を理解する。
到達目標:
1)職種や校務分掌に応じて、児童及び生徒並びに保護者に対する教育相談を行う際の目標の立て方や進め方を例示することができる。
2)いじめ、不登校、虐待、非行等の課題に対する、児童及び生徒の発達段階や発達課題に応じた教育相談の進め方を理解している。
3)教育相談の計画の作成や必要な校内体制の整備など、組織的な取組みの必要性を理解している。
4)地域の医療・福祉・心理等の専門機関との連携の意義や必要性を理解している。
〔授業計画〕
本科目では、教育相談の意義と理論、教育相談の方法、教育相談の展開について総合的に検討し、学校現場での教育相談の実践力を養成するために、指定教科書では以下の内容を履修する。
第2章:子どもの生きづらさと教育相談
第3章:教育相談とカウンセリング
第4章:教育相談と生徒指導
第5章:教育相談とチーム支援
第8章:教育相談と学級づくり
第9章:教育相談と問題行動への指導と支援
第10章:教育相談とインクルーシブ教育
第11章:なぜ保護者との向き合い方に悩むのか、どう自信をつけていくのか
第12章:教育相談の担い手である教師が子どもを支える仕組み
第13章:教育相談とリスクマネージメント
テキスト
春日井敏之・渡邉照美(編著) 『教育相談』 2019年発行 ミネルヴァ書房
テキストの読み方
履修する各章を精読し、教育相談に関するキーワードとその内容を自分のものにすること。
また各章で紹介される事例を参考にして考察を深め、学習の課題に取り組み、理解を深めること。
各章で紹介する内容に関して自分なりの問題意識を持ち、その関連分野の参考資料や文献を読み、理解を深めることが望ましい。
履修上の注意
自分自身が教師として児童生徒に接し、実際に教育相談を行う場面を想定しながら学習を進めて欲しい。
特に児童生徒が学校生活の中で直面する問題や、教育関連分野への幅広い興味関心を持って履修することが大切である。
関連科目
本科目の履修条件というわけではないが、生活指導論、生徒指導論や教育臨床論との関連が深いことから、あわせて履修することが望ましい。
成績評価方法
レポートの合格を要件として科目試験の成績によって評定する。
参考文献
教科書の各章に紹介されているので、それらを参考にすること。
レポート作成上の注意
教科書や参考書をまとめただけの内容や、文献の切り貼りだけのレポートにならないようにすること。
教科書や参考書で深く読み込み、必ず自分の考えや意見を入れた内容にすること。
また自分の考えを述べる際には、なぜそう考えるのかという理由や根拠も必ず挙げること。
参考文献は、教科書の各章において紹介されているが、それ以外の文献や参考資料を自分で検索し、積極的に参考にして欲しい。
文献を引用する場合は、出版社、出版年を含めて、引用したページを記し、レポートの末尾に「参考文献」としてまとめること。
ただし「参考文献」は文字数にはカウントしない。