慶應義塾大学通信教育部シラバス

科目名
英語科教育法特殊Ⅰ
科目設置 教職科目 授業形態 テキスト科目
科目種別・類 単位 2
キャンパス - 共通開講学部 -
設置年度 2024 授業コード T0F0005301

講義要綱

〔授業の到達目標及びテーマ〕
 英語科教育法で学んだ学習項目のうち、「第二言語習得研究」の知見をもとに、「生徒の資質・能力を高める指導」、「評価」について、理論に基づく実践を学び、授業指導に生かすことを学ぶ。
〔授業の概要〕
 本テキスト科目の教科書・参考書を使い、第二言語習得のプロセスについて、授業実践への活用を念頭に、文法指導、リーディング指導、リスニング指導、ライティング指導、スピーキング指導、協同学習、音声指導、語彙指導、語用論指導、個人差に対応した指導、評価、複数の領域を統合した言語活動の指導等について研究し、レポートや指導案の作成を通じて、実際の授業指導に生かすことを学ぶ。
〔授業計画〕
 指定教科書の構成は次の通り。
 第1章 文法指導はどのように変わってきたか
 第2章 目標項目を目立たせよう──インプット強化
 第3章 目標項目の処理を手助けしよう──処理指導
 第4章 話す活動と文法指導──フィードバック
 第5章 ライティングのフィードバックの効果
 第6章 タスクを効果的に用いよう
 第7章 ペア・グループワークの潜在力を引き出そう
 第8章 発音指導
 第9章 語彙指導
 第10章 語用論指導
 第11章 個人差とコンテクスト
 第12章 指導の評価──スキル学習理論の観点から
 第13章 まとめ──フォーカス・オン・フォームの指導

テキスト

鈴木渉 (編). (2017).『実践例で学ぶ第二言語習得研究に基づく英語指導』. 大修館書店.

テキストの読み方

まずはテキスト全体を読み、内容を十分理解してから、レポート課題に取り組むこと。レポート課題は、教科書の複数の章に関連する出題となっている。該当の章については、教科書に加え、関連文献を参照し、深く学んだうえで、レポートを作成して欲しい。

履修上の注意

本講座は、旧課程の英語科教育法(テキスト科目またはスクーリング科目)ないしは新課程の英語科教育法Ⅰ(テキスト科目)の内容を学習したことを前提とした科目であり、これらの科目を履修した後に履修することが望ましい(レポートの課題内容も、指導案(詳細案)を書くなど、れらの科目の学習内容を踏まえた出題となる)。

関連科目

旧課程:英語科教育法
新課程:英語科教育法Ⅰ

成績評価方法

レポートの合格を前提として科目試験によって評価する。

参考文献

中学校及び高等学校課程英語科検定教科書
文部科学省(2017)『小学校学習指導要領』
文部科学省(2017)『中学校学習指導要領』
文部科学省(2018)『高等学校学習指導要領』

レポート作成上の注意

(1)論文・レポートの書き方をしっかり学び、自分のオリジナルな見解と参考・引用した部分を明確にして作成すること。このことができてないと、剽窃となり、不合格となる。
(2)英語科教育法の内容を学習したことを前提としているので、課題に取り組む前に、同科目で学んだことをしっかりと復習すること。例えば、課題で指導案(詳細案)を書くことがあるが、指導案(詳細案)の書き方ができてないレポートが多い。英語科教育法の教科書だけでなく、ネット上に公開されている、現場の先生方の教案(詳細案)、特に新学習指導要領に準拠した、より最新のものを多数研究すること。
(3)上記の繰り返しになるが、レポート課題は、教科書の複数の章に関連する出題となっている。それらの該当の章については、教科書(入門書)に加え、関連文献(特に第二言語習得研究に関するもの)を多数参照し、深く学んだうえで、レポートを作成して欲しい。