科目名 | |||
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倫理学 | |||
担当教員名 | |||
圓増 文 | |||
科目設置 | 総合教育科目 | 授業形態 | 夏期スクーリング |
科目種別・類 | 3分野科目/人文科学分野 | 単位 | 2 |
キャンパス | 日吉 | 共通開講学部 | - |
設置年度 | 2024 | 授業コード | 12405 |
この授業では、倫理学における代表的な問いとして、おもに「幸福とはどのような状態か」、「道徳的であることと幸福であることはいかに関係するのか」、「何をもって平等とみなすのか」、「どのような社会が望ましいのか」、「国家の役割は何か」、「自由とは何か」、「道徳的であるとはどのようなことか」などの問題を取り上げ、これらをめぐる倫理学の代表的な学説や議論を紹介していきます。適宜、各思想家のテキストの抜粋を紹介します。
また、授業で紹介する学説や議論が私たちの日常生活にどのように関わっているのかを考えてもらうために、授業では上記の問題に関わる現代社会における幾つかの課題を取り上げていきます。
こうした授業を通じて、受講者に下記のことを身に着けてもらうことが本授業のねらいです。
・倫理学の基本的な概念・論点・立場・思想について知ること
・各思想家の文章に触れながら、議論の組み立てや流れをとらえること
・現代社会の課題と関連づけながら、各思想家の議論の意味を考えること
第1回講義内容
イントロダクション、幸福をめぐる思想・議論①(ソクラテス、プラトン、アリストテレスなど)
第2回講義内容
幸福をめぐる思想・議論②(ホッブズ、カント、JSミル、センなど)
第3回講義内容
社会と正義、平等をめぐる思想・議論①(ソクラテス、プラトン、アリストテレス、ホッブズなど)
第4回講義内容
社会と正義、平等をめぐる思想・議論②(ヒューム、スミス、ミルなど)
第5回講義内容
社会と正義、平等をめぐる思想・議論③(マルクス、ロールズ、センなど)
第6回講義内容
善悪、道徳をめぐる思想・議論①(ソクラテス、プラトン、アリストテレス、アウグスティヌスなど)
第7回講義内容
善悪、道徳をめぐる思想・議論②(ホッブズ、ヒュームなど)
第8回講義内容
善悪、道徳をめぐる思想・議論③(カント、ヘーゲルなど)
第9回講義内容
自由をめぐる思想・議論①(スピノザ、ホッブズ、ルソーなど)
第10回講義内容
自由をめぐる思想・議論②(カント、ヘーゲル、ミルなど)
第11回講義内容
現代社会における自由をめぐる課題と議論
第12回講義内容
総括
その他の学習内容
・課題・レポート
・授業に関する小レポートを複数回出題します(下記「成績評価方法」参照)。
下記の2点にて評価します。
・小レポート40%
・最終試験(持ち込み不可)60%
小レポートは授業理解に関わる課題を複数回出題します。詳細は授業中に説明しますが、予習・復習が必須となります。
入門・倫理学の歴史─24人の思想家/柘植尚則編著 梓出版社 2016
プリントを適宜配布する
授業は教科書の内容に沿って行いますが、教科書のページ順に進めていきませんので、別途プリントを配ります。
プリントには教科書の該当箇所を記載していますので、教科書の該当箇所を事前・事後に一読しておくことをお勧めします。
プリントを適宜配布する
各授業ごとに関連する参考文献を紹介します(プリントに記載)。
受講上の要望
毎回、下記の通り予習・復習をしてください。
・予習:前日に授業で扱う教科書の範囲を提示しますので、教科書の該当箇所を読んでおいてください(60分程度)。
・復習:授業理解に関わる小レポートを複数出題します。箇条書きではなく、自分なりの文章で答えてもらう内容を出題しますので、復習には十分な時間をとってください(60分程度)。
受講上の前提条件
・初めて倫理学を学ぶ方は教科書を一読してください。
・授業中の他者に迷惑をかける行為は容認しません。
・授業中の録画・録音・撮影は基本的に認めません。