科目名 | |||
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社会科学概論 | |||
担当教員名 | |||
蔭木 達也 | |||
科目設置 | 総合教育科目 | 授業形態 | 夏期スクーリング |
科目種別・類 | 3分野科目/社会科学分野 | 単位 | 2 |
キャンパス | 三田 | 共通開講学部 | - |
設置年度 | 2024 | 授業コード | 12430 |
個体としての人間は、人間以外の生物や自然環境の中で単独で生きていけるほど強くは作られていません。しかし、人間は、時計の歯車のように人間同士がかっちりとはまり合って協力して生きているわけでもありません。人々が集まれば、そこには争いが生まれ、貧富が生まれ、抑圧や支配が生まれるが、なんとか助け合って、弱い個体同士を生かしあっている。これが、あんがい頼りない人類の現実ではないでしょうか。一体どうしたら人々は幸せに、せめて平穏に、共に生きていくことができるのか。このような問いに対し、19世紀末に西洋から広く知られるようになった「社会科学」という学問分野は、人間集団の動きをひろく「社会」という枠組みで捉え、それを科学的分析の対象として、より普遍的な理論や解釈のもとで理解し、扱うことを目指してきました。本講義では、近代の政治学、経済学、社会学など「社会科学」の誕生の背景からその成立と展開までを歴史的に辿り、現代の社会におけるその適用までを学んでいきます。
第1回講義内容
イントロダクション 時空間の認識における社会科学の位置とその系譜
第2回講義内容
社会科学前史(1) 古代における社会認識
第3回講義内容
社会科学前史(2) 中世の宗教と社会
第4回講義内容
社会科学の源流(1) 機械的人間観と社会
第5回講義内容
社会科学の源流(2) 社会契約論の展開
第6回講義内容
社会科学の源流(3) 個人と社会
第7回講義内容
社会科学方法論の成立と展開(1) 有機的な組織としての社会
第8回講義内容
社会科学方法論の成立と展開(2) 生物の種と社会の進化論
第9回講義内容
社会科学方法論の成立と展開(3) 弁証法と唯物的歴史観
第10回講義内容
20世紀の社会科学(1) より妥当な方法を求めて
第11回講義内容
20世紀の社会科学(2) 現代の社会科学
第12回講義内容
まとめと授業内レポート試験
その他の学習内容
・課題・レポート
最終回の授業内に行う期末レポートに平常点を加味して評価します。
プリントを適宜配布する
毎回、授業プリントをオンラインおよび紙で配布します。内容はオンラインと紙で同一です。
参考文献については、授業内で適宜ご案内します。ご関心にあわせてご参照頂ければと思います。
受講にあたり、専門知識等の予備知識は必要としません。講義形式の授業ですが、授業内で受講者への問いかけ、受講者間の議論を促す場合があります。授業は日本語で行います。