科目名 | |||
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英語(リーディング)K | |||
担当教員名 | |||
伊藤 盡 | |||
科目設置 | 総合教育科目 | 授業形態 | 夏期スクーリング |
科目種別・類 | 外国語科目/英語 | 単位 | 1 |
キャンパス | 三田 | 共通開講学部 | - |
設置年度 | 2024 | 授業コード | 22406 |
David Crystal, 『Making Sense: The Glamorous Story of English Grammar』(デイヴィッド・クリスタル著『英文法には意味がある:英文法の魅惑的な話』)を原文で講読します。
この書物は、英語のネイティブ・スピーカーがどうやって英語を習得するのか、英文法を習得するのかを論じた学問的な教養書です。日本人がどのように英語を学ぶべきかについても考察します。
この授業は、
1. 英文法の基礎は知っているけれど、なかなか応用が出来ない人
2. 英語を読みたいけれど、長い書物を読むのは自信がない人
3. 英文法の魅力を知りたい人
が、英文を読むこつや楽しみを学ぶためのものです。
なお、原文を読むのに慣れていない人は、翻訳(抄訳)によって内容を知ってから、原文を読む(予習をする)ことをオススメします。
本講義では、大修館書店より刊行された邦訳書の翻訳者のひとりとして、実際に英文をどのように翻訳したのか、共訳の中でどのように共訳者との協力を進めたのか、実務経験に基づく「翻訳方法論」を含みます。
詳しくは授業内でお伝えします。
第1回講義内容
イントロダクション:辞書の紹介と英語の学び方。授業の進め方、作者と作品について説明します。
第2回講義内容
Introductionと1. First Steps in Grammarを読み、本書が言いたいことを明らかにします。
第3回講義内容
2.Second Steps: The Big Picture、3. Second Steps: The Small Pictureを読み、文法とは何かを考えます。
第4回講義内容
4. Third Steps: Combining Big and Small, 5. Inside the Words文法を学び始める段階でのことばの認識、形態論とは何かを考えます。
第5回講義内容
6.Talking about Mouses, 7. What Sentences Doを読み、品詞と文について学びます。
第6回講義内容
8. Sentence Building, 9. Story Timeを読み、文の諸要素と「語り」について学びます。
第7回講義内容
10. Connecting, 11. Talking about Grammarを読み、日本人が英語を用いる際のネイティブとの共通点や差違を学びます。
第8回講義内容
12. Up with Which We Will Up To, 13. Clarity and weight, Interlude: Redistributing weightを読み、文法で遊ぶこと, 文法とは単なる規則ではなく、人間の感情や好みに左右されること、日本語話者や英語話者文の明晰さとは何かを学びます。を学びます。
第9回講義内容
13. Clarity and Order,15. Grammar and meaningを読み、文法を学ぶ意義をもう一度見直します。
第10回講義内容
16. Grammar and effectを読み、「受動態」なるものの正体を見抜きます。小テストとしてInterlude: Real and unreal ambiguityについて考えて貰います。
第11回講義内容
17.Structure and use together, 18. A sense of styleを読んで、文法的に正しい英語表現を「使わない」ことの意味、同じことを言うのに、何故異なる表現があるのかについて考えます。
第12回講義内容
Appendix on teaching and testingの一部を読み、最後の課題の準備をします。総括:授業の「総括」をします。英語の内容と話の内容を復習しましょう。
その他の学習内容
・課題・レポート
・小テスト
・小テストでは、講義の内容について受講生ひとりひとりに書いて貰うことを含め、書物の内容やInterludeの内容について尋ねます。
課題は、全授業終了後、「英文法」を学ぶ「魅力」について、自分で調べ、執筆する課題を予定しています。
小テストを60%、授業終了後の課題を40%換算して総合的に評価します。
Making Sense: The Glamorous Story of English Grammar/David Crystal, Profile Books, 2017
『英文法には意味がある』/デイヴィッド・クリスタル著、伊藤盡、藤井香子訳 大修館書店 2020
授業に出席する前に、必ず、授業範囲を読んでいること。参考書で訳を確認するのも認めます。
あり