科目名 | |||
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西洋美術史 | |||
担当教員名 | |||
小泉 篤士 | |||
科目設置 | 文学部専門教育科目 | 授業形態 | 夜間スクーリング |
科目種別・類 | 第1類 | 単位 | 2 |
キャンパス | 三田 | 共通開講学部 | - |
設置年度 | 2024 | 授業コード | 52410 |
古代ギリシャ・ローマ美術の通時的展開を概観する。西洋美術の歴史において、古代のギリシャ・ローマは様々な形で繰り返し参照され、称讃され、規範化されてきた。しかしながら、過去のある時点において知られていた作品群をもとに形成されたその時代の古代観は、その後の発掘や研究の成果によって更新された現代のそれとは必ずしも一致しないことに留意しておく必要がある。
本講義では具体的な作品に即して、後代の創作の着想源ともなった代表的作例について検討するだけでなく、それらが古代の人々にとって有していた宗教的意味や、描写された神話場面に込められた象徴的意味、当時の社会状況や日常生活を窺い知る物証としての史料的側面なども含めて、多角的に古代の造形に対する理解を深めることを目的とする。
一般に美術研究においては、作品そのものの素材・技法・様式・制作年代・図像・主題などの特定はもとより、依頼主や設置展示された環境、他の作品との関係、同時代の文献、後代の受容史や研究史など、作品外の要素も幅広く考慮に入れる必要がある。対象の特性に応じてそれらを駆使した、様々なアプローチによる先行研究について学ぶことも目的のひとつである。
第1回講義内容
イントロダクション
第2回講義内容
エーゲ海文明
第3回講義内容
幾何学様式からアルカイック時代
第4回講義内容
アルカイック時代
第5回講義内容
アルカイックからクラシック時代
第6回講義内容
クラシック時代
第7回講義内容
クラシックからヘレニズム時代
第8回講義内容
ヘレニズム時代
第9回講義内容
ローマ時代
第10回講義内容
ローマ時代と初期キリスト教美術
第11回講義内容
後代の美術と古代
第12回講義内容
論述試験および総括
その他の学習内容
・小課題を出すことがある
最終回の論述試験による(問題は事前に講義内で告知する)
プリントを適宜配布する
プリントを適宜配布する
作品画像をスクリーンに投映する際は室内を暗くするので、手元を照らす明かりが必要な場合は各自持参されたい。
明示した場合を除いて予習は必須としないが、復習あるいは自主研究の一環として、講義中に取り上げた作品の画像をインターネット上の画像アーカイヴ(適宜紹介する)や図書館収蔵の図録・画集等で閲覧し、当該作品の細部をつぶさに観察したり、関連事項についての理解を深めたりする機会にしてほしい(小課題も含めて各回60~90分程度の所要時間を想定)。