科目名 | |||
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教育学特殊 | |||
担当教員名 | |||
常深 新平 | |||
科目設置 | 文学部専門教育科目 | 授業形態 | 夜間スクーリング |
科目種別・類 | 第1類 | 単位 | 2 |
キャンパス | 三田 | 共通開講学部 | - |
設置年度 | 2024 | 授業コード | 52411 |
「教育学」と一言で言っても、さまざまな教育学があります。
慶應義塾大学文学部教育学専攻では、教職のための教育学というよりも、教育それ自体を反省するための教育学、あるいは教育が可能となっている条件を探る教育学として、探求が続けられているといえます。本講義では、こうした伝統の一端をつかみ、さらに理解を深めていくことを期待しています。
本講義は、経済・社会・政治・文化・理論的背景を考慮に入れながら、教育に対する考え方や子どものイメージがどのように変化していったのかを探っていくものです。
これは、一般には教育思想史と呼ばれる分野のものになります。
本講義では、陶冶論(人間形成論 Bildungstheorie)の文脈に沿って、啓蒙主義以後のフランスとドイツの間での緊張を含んだ思想・文化の往還に注目し、講義を行います。
第1回講義内容
イントロダクション─講義の概要と目的の説明
第2回講義内容
教育行為と教育関係─教育へ定義のさまざまな試みと教育学
第3回講義内容
教育思想史の方法について
第4回講義内容
啓蒙主義言説とメディア機器・社会生活の変遷
第5回講義内容
ドイツ観念論の系譜(カント、フィヒテ、シェリング、そしてヘーゲルへ)と陶冶論①
第6回講義内容
ドイツ観念論の系譜(カント、フィヒテ、シェリング、そしてヘーゲルへ)と陶冶論②
第7回講義内容
教育方法に関する思想家たちと教育制度に関する思想家たち①
第8回講義内容
教育方法に関する思想家たちと教育制度に関する思想家たち②
第9回講義内容
ドイツとフランスでの新教育運動①
第10回講義内容
ドイツとフランスでの新教育運動②
第11回講義内容
第二次世界大戦前後でのフランスにおける教育思想史
第12回講義内容
まとめ
その他の学習内容
・課題・レポート
・基本的に文献(とりわけ眞壁宏幹編『教育思想史』改訂版 通信テキスト 2020年)を読むこと。
授業参加態度とレポート。
プリントを適宜配布する
『教育思想史』/眞壁宏幹編著 通信テキスト 2020年
プリントを適宜配布する
特に特別な機材は必要ありません。PCは講義中使っても使わなくても大丈夫です。基本的に講義形式を考えていますが、状況によっては発表形式に変更する可能性もあります。参加者の興味、関心にあわせて内容を多少変動させて進めることもあります。参考文献に関しては適宜紹介します。教育学に限らず思想全般に興味のある方の参加を歓迎します。