科目名 | |||
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日本史概説 | |||
担当教員名 | |||
十川 陽一 | |||
科目設置 | 文学部専門教育科目 | 授業形態 | 夏期スクーリング |
科目種別・類 | 第2類 | 単位 | 2 |
キャンパス | 三田 | 共通開講学部 | 経済学部「日本史概説」として開講、法学部「日本史概説」として開講 |
設置年度 | 2024 | 授業コード | 52430 |
古代の日本では、都城や地方官衙における官営工房を中心として、手工業生産が活発に展開しました。この講義では、主に奈良時代を中心とした手工業生産の体制や、国家による技術者の統制・確保という問題を通じて、律令国家が古代の列島社会に果たした役割などについて考えてゆきます。
都・技術労働という存在を通じて日本の古代についての総合的な知識・考え方を獲得し、日本列島の歴史における多様性と普遍性への理解を深めてください。
なお、以下に示す各回の講義内容は、進捗に応じて若干変更する場合があります。
第1回講義内容
律令制以前の技術者たち
第2回講義内容
寺院と技術者
第3回講義内容
律令制下の技術者たち
第4回講義内容
奈良時代の造営官司と工人集団
第5回講義内容
木工寮と木工支配
第6回講義内容
律令制下の技術者把握体制
第7回講義内容
地方における生産と技術者
第8回講義内容
豪族と技術保有
第9回講義内容
天皇周辺の生産と技術者
第10回講義内容
律令官制の再編と手工業官司
第11回講義内容
平安時代における技術者の展開
第12回講義内容
試験・総括
その他の学習内容
・課題・レポート
最終日の授業内試験により判定します。
プリントを適宜配布する
以下は、理解の補助として紹介するものです。各自の興味や理解度など、必要や興味に応じて活用してください。
【授業担当者によるもの】
『日本古代の国家と造営事業』(2013)
『天皇側近たちの奈良時代』(2017) ともに吉川弘文館
【研究書】
浅香年木『日本古代手工業史の研究』(法政大学出版局、1971)
櫛木謙周『日本古代労働力編成の研究』(塙書房、1996)
菱田哲郎『古代日本 国家形成の考古学』(2007)
【その他】
これまで日本史あるいは日本古代史になじみのなかった人は、
竹内誠ほか編『教養の日本史』(東京大学出版会)
シリーズ『日本古代史』(岩波新書)
佐藤信編『古代史講義』(ちくま新書) ※戦乱篇、宮都篇、氏族篇、海外交流篇もあり。
などの一読をお勧めします。
配付資料や参考文献等の情報を必要に応じて予習・復習する(約60分)。