科目名 | |||
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国文学史 | |||
担当教員名 | |||
小川 剛生 | |||
科目設置 | 文学部専門教育科目 | 授業形態 | 夏期スクーリング |
科目種別・類 | 第3類 | 単位 | 2 |
キャンパス | 日吉 | 共通開講学部 | - |
設置年度 | 2024 | 授業コード | 52442 |
鎌倉時代に始まり戦国時代までの、中世和歌史を講義する。中世和歌の特色はいくつかあるが、新たな統治者となった武家が和歌を好んだ影響を見逃すことはできない。作歌層の拡大、地方歌壇の形成はそれ自体が中世文化の特色である。作品は一見個性に乏しいものの、和歌というレトリックの器に盛り込まれた思想は、中世文学のさまざまな問題を照らし出す。 こうした視点に立ち中央・地方の権力とともに展開した中世和歌の様相を探りたい。具体的には各時代・地域を代表する歌人を取り上げ、その事蹟と作品を考察する。
第1回講義内容
イントロダクション―古典和歌について
第2回講義内容
武士とは何か―武家政権の成立と国政上の位置
第3回講義内容
源実朝
第4回講義内容
勅撰和歌集と歌道師範家
第5回講義内容
宗尊親王
第6回講義内容
地方歌壇の起こり
第7回講義内容
足利尊氏と守護大名
第8回講義内容
今川了俊と範政
第9回講義内容
足利義尚と室町殿打聞
第10回講義内容
太田道灌
第11回講義内容
戦国大名と文藝
第12回講義内容
全体のまとめ
その他の学習内容
・課題・レポート
出席状況と最終日の試験による。
武士はなぜ歌を詠むか 鎌倉将軍から戦国大名まで/小川剛生 KADOKAWA 2016
プリントを適宜配布する
プリントを適宜配布する
講義中に随時紹介する。
中世文学・和歌文学のほかに、広く中世史・中世文 化に強い関心と一定の知識のある学生の履修が望まし い。