科目名 | |||
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漢文学 | |||
担当教員名 | |||
秋谷 幸治 | |||
科目設置 | 文学部専門教育科目 | 授業形態 | 夏期スクーリング |
科目種別・類 | 第3類 | 単位 | 2 |
キャンパス | 日吉 | 共通開講学部 | - |
設置年度 | 2024 | 授業コード | 52446 |
かつて毛沢東は「人民のための文学」を標榜しましたが、そもそも古くから中国の文学は、政治と密接な関りを持ちながら発展していきました。例えば、外交手段のため、民を教化するため、為政者を称えるため、諷刺するため、政治的スローガンを広めるため、科挙の試験のため、政治的失意を述べるため、というように様々な政治的目的に基づいて中国古典詩(漢詩)は作られてきたのです。本講義では、文学と政治の密接な関りという点に焦点を置いて、中国文学の歴史をたどり、中国古典詩の名作を読んでいきます。
第1回講義内容
中国古典詩を読むための基礎知識①(漢民族と異民族)
第2回講義内容
中国古典詩を読むための基礎知識②(北方と南方の文化の違い)
第3回講義内容
中国古典詩を読むための基礎知識③(文言と白話)
第4回講義内容
中国古典詩を読むための基礎知識④(対句と典故)
第5回講義内容
政治と文学①(外交手段としての詩―『詩経』)
第6回講義内容
政治と文学②(政治的失意を述べる詩―『楚辞』)
第7回講義内容
政治と文学③(民を教化する詩―孔子の詩教説)
第8回講義内容
政治と文学④(為政者を称える韻文―漢賦)
第9回講義内容
政治と文学⑤(為政者を諷刺する詩―楽府)
第10回講義内容
政治と文学⑥(政治的スローガンを広める詩―建安文学)
第11回講義内容
政治と文学⑦(科挙の試験としての詩―近体詩)
第12回講義内容
総括
その他の学習内容
・課題・レポート
・小テスト
課題・レポート(50%)と小テスト(50%)の割合で成績評価をします。
プリントを適宜配布する
プリントを適宜配布する
・配布資料やノートをもとに授業内容をしっかり復習しておいて下さい(約60分)。
・課題やレポート、小テストなどは、可能な限り採点のうえ返却し、解説します。
・漢文や中国語の知識があることが望ましいですが、必須条件ではありません。中国の文化に興味・関心のある学生の受講を歓迎します。