科目名 | |||
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ドイツ文学研究 | |||
担当教員名 | |||
片山 由有子 | |||
科目設置 | 文学部専門教育科目 | 授業形態 | 夏期スクーリング |
科目種別・類 | 第3類 | 単位 | 2 |
キャンパス | 日吉 | 共通開講学部 | - |
設置年度 | 2024 | 授業コード | 52453 |
この授業では、中世のドイツ語圏で記された文学の背景と流れを追いつつ、いくつかの重要な文学作品を扱っていきます。
「中世ドイツ文学」という枠組みの中で扱われる作品、例えば物語や詩作には、今我々が読んでもそのまま楽しめるものがたくさんあります。しかしこれらの作品は、現代人とは必ずしも同じではない世界観を土台としています。宗教や、超越した力についての理解もそうですし、その背後にある社会の構造、身分も同様です。そしてそれゆえに、どのような人々が読者層として想定されていたかも、現代とは異なります。今では読書が趣味として定着し、教養のため、あるいは娯楽のために手軽に本(あるいはインターネット等でアクセスできるテクスト)を手に取れますが、そもそも中世ヨーロッパにおける執筆とは、貴重な羊皮紙を使ったもので、それを手にすることができる人たち、それを書くことができる人たち、さらにはそれを「読む」ことができる人たちも限られていました。
このような歴史的・文化的側面を扱いながら、この授業では、現在にも伝わる素晴らしい作品のいくつか(具体的は『ニーベルンゲンの歌』、『トリスタンとイゾルデ』、『哀れなハインリヒ』等を取り上げます)を、それが生まれた土壌がどのようなものであったかと共に学んでいきます。
第1回講義内容
イントロダクション
第2回講義内容
ローマ時代と「ドイツ」
第3回講義内容
キリスト教(1)
第4回講義内容
キリスト教(2)
第5回講義内容
ローマ帝国の崩壊とその後(1)
第6回講義内容
ローマ帝国の崩壊とその後(2)
第7回講義内容
宮廷と文学
第8回講義内容
「騎士」(1)
第9回講義内容
「騎士」(2)
第10回講義内容
「愛」(1)
第11回講義内容
「愛」(2)
第12回講義内容
試験・総括
その他の学習内容
・課題・レポート
平常点と試験により評価します。
プリントを適宜配布する
プリントを適宜配布する
ドイツ語の学習歴がなくても受講可能です。