科目名 | |||
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フランス語学 | |||
担当教員名 | |||
喜田 浩平 | |||
科目設置 | 文学部専門教育科目 | 授業形態 | 夏期スクーリング |
科目種別・類 | 第3類 | 単位 | 2 |
キャンパス | 三田 | 共通開講学部 | - |
設置年度 | 2024 | 授業コード | 52457 |
フランス語を研究対象とする言語学の入門的講義です。実用的な語学の授業ではありません。専門的な学問としての言語学の授業です。言語学は、観察や分析によって言語のしくみを明らかにする学問です。
この授業は、意味論および語用論と呼ばれる領域の基礎を学ぶことを目的とします。いずれも言葉の意味を対象としますが、前者が言語形式に固有の意味(辞書で定義されるような意味)を扱うのに対し、後者は文脈や状況に応じて変化する意味(ほのめかし、メタファー、アイロニーなど)に注目します。
授業は2つの作業を中心に進めます。
(1)意味論と語用論の基礎知識を身につけます。資料は、解説も用例もすべて日本語です。
(2)基礎知識をフランス語の観察や分析に応用します。
実際の授業では、(1)に多くの時間を割く予定です。また(2)については、最小限のフランス語の読解力があれば対応できるように配慮します。
第1回講義内容
意味論と語用論
第2回講義内容
文と発話
第3回講義内容
様々な「意味」
第4回講義内容
ほのめかし
第5回講義内容
メトニミー(換喩)・シネクドキ(提喩)・メタファー(隠喩)
第6回講義内容
アイロニー
第7回講義内容
誇張法・緩徐法
第8回講義内容
前提
第9回講義内容
言語行為
第10回講義内容
指示表現
第11回講義内容
多義性
第12回講義内容
まとめ
その他の学習内容
・課題・レポート
出席状況および授業内レポート
独自に作成した電子ファイルの資料をあらかじめ配布します。
授業中に紹介します。
・言語学の予備知識は必要ありません。
・フランス語の初級文法を習得しておくことが望ましいでしょう。学習歴は問いません(高等学校、大学、語学学校、独学、etc.)。辞書を用いてフランス語の文章が読めるレベルに到達していれば十分です。
・フランス語の語学的授業ではありませんので、フランス語の能力そのものは成績評価の対象にはなりません。
・あらかじめ配布する電子ファイルの資料を教室に持参してください。電子端末に保存したものでもプリントアウトしたものでも、どちらでも構いません。