科目名 | |||
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社会福祉論 | |||
担当教員名 | |||
永井 攻治 | |||
科目設置 | 経済学部専門教育科目 | 授業形態 | 夜間スクーリング |
科目種別・類 | 単位 | 2 | |
キャンパス | 三田 | 共通開講学部 | 文学部「社会学特殊」として開講、法学部「社会福祉論」として開講 |
設置年度 | 2024 | 授業コード | 62418 |
社会保障・福祉制度は成立と改革を相互に繰り返して現在の姿となった。その流れは、経済成長及び財政と深く関わっている。例えば、高度経済成長・財政拡充期に骨子が成立し、その後の安定成長・緊縮財政期に制度改革が多くなされている。この法則から考察すると、現在の低成長期は後者(改革期)と言える。それでは、これからの社会保障制度は、改革の名の下にどのような方向転換が迫られているのか。それは、これまでとは異なる状況、特に超高齢化社会においても破綻することのない福祉施策を講じる制度改革である。
従来型の制度改革は、負担と給付の議論が先行していた。しかし、財政面のみから考えると、人口の高齢化、家族機能の変化、財政赤字等への対応策が問題である。現在の財政状況では、これからの福祉ニーズに充分な対応を施す事は困難である。また、戦後60年以上が経過し、日本の社会保障や福祉を取り巻く理念も「弱者救済から全国民への安心の保障」へと変化している。
そこで本講義では、社会保障・福祉制度の歴史的展開と少子高齢化社会の社会保障・福祉制度の役割・各社会保険(医療・年金・福祉)と労働保険(労災・雇用保険)の制度を中心に学ぶ。そして、持続可能性のある社会保障・福祉制度の必要性と、超高齢化社会に対応した福祉施策のあり方とは何かを共に考える。
第1回講義内容
イントロダクション及び成熟化社会と社会保障
第2回講義内容
少子・高齢化社会の現状と動向
第3回講義内容
高齢化と日本経済
第4回講義内容
社会保障制度の機能
第5回講義内容
日本の年金制度の歴史的変遷①
第6回講義内容
日本の年金制度の歴史的変遷②
第7回講義内容
年金制度の概要①
第8回講義内容
年金制度の概要②
第9回講義内容
健康保険制度の概要(介護保険制度含む)
第10回講義内容
労働者災害補償保険制度の概要
第11回講義内容
働くルールと社会保障
第12回講義内容
総括「現在の社会保障制度の問題点について」
その他の学習内容
・課題・レポート
・毎回課題を提出していただく予定である。また、授業の実施状況に応じ、若干講義内容を変更する場合もある(詳細は授業開始時に説明する)。
「出席と課題提出」、「授業態度(増減点)」で評価する予定である(受講者数や授業形態等により臨機応変に判断するので、詳細は授業開始時に説明する)。
プリントを適宜配布する
新・福祉の総合政策/駒村康平(編著) 創成社、市販書採用科目「社会政策(E・J)」指定テキスト、経済学部Ⅲ年度②配本、法学部Ⅳ年度②配本 2018
その他、授業中に適宜指示する。なお、プリント学習が中心となるため、テキスト購入については自由とする。
日本の社会保障・福祉制度について関心を持つ塾生を歓迎する。担当教員の指導に非協力的な塾生の受講は歓迎しない。なお、テストの代わりとして、講義終了後に毎回テーマを与え、自分なりの意見を提出してもらう予定である。